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第6話 汎用輸送ヘリ“UH-1“

「間に合わなかったか…」


スティーブがUH-1ヒューイの操縦席からヘッドセット越しに言う。地上では炎上する荷馬車が見え、その周りには盗賊達が群がるように集まっていた。スティーブはゆっくりとヒューイを旋回させ始める。


この機体はスティーブの要望で召還したものだ。スティーブいわく、UH-1はアメリカ軍でもっとも使用された中型汎用ヘリであり、現在でも様々な発展型が登場するほどロングセラーにもなっている。それと優の所属する自衛隊も発展型のJ型を多数配備している。


「優! 頼むぜ!」


スティーブが裏のドアガンにいる優に言った。優も同じヘッドセットを着けている。


「分かった。しかし驚いたよ。あんた、ヘリコプターの操縦出来るんだな」


スティーブが少し笑った。


「実はな俺は陸軍に入る前は空軍でヘリの操縦をしてたのさ。実戦は湾岸戦争やソマリア内戦、他にもあるぜ?」


湾岸戦争とソマリア内戦だって?優は驚いた。スティーブはふざけてる風に見えて数々の修羅場をくぐり抜けてきた猛者らしい。それを表すかのようにヘリをまるで自分の体の様に操る。


優はドアガンに取り付けられたM134ミニガンのトリガーに手を置き、地上に向ける。地上では盗賊達が唖然とした表情で、こちらを見ているのが確認できる。優はM134を特殊作戦群では一度しか使い方を習ったぐらいしかない。今はそんなことはどうでもいい。まずは盗賊達に襲われている商人の人々を救出しなければ。ミニガンを盗賊達に狙いを定め引き金を引く。


途端にミニガンから大量の弾丸が吐き出されていく。この兵器はNATO7.62m弾を1秒間に100発近く発射することができる。そのため、装甲の薄い車両なら一瞬で鉄屑に変えてしまうほどの威力を持つ。そんなものを人間に当てたらどうだろうか。優の放ったミニガンは、地上の盗賊達を次々と肉ミンチにしていく。


「ヒュー、すげぇーなおい!」


それを他所にスティーブは歓喜の声を上げた。だが優は下の光景をあまり直視出来なかった。ミニガンで吹き飛ばされていく手足、地面にぶちまけられる臓器。実戦を経験していない優は酷い吐き気を覚えた。だがこれは任務と言い聞かせ、ミニガンのトリガーを引き続ける。


「ひ、逃げろ!」


「ウギャアアア!」


盗賊が次々とバラバラになって行くのを商人と女性はただ放心状態で見ていた。無精髭は残りの手下を連れて自分達の馬車に飛び乗り急いで走り出した。


「急げ!もっとだ!」


「無理です!これ以上は…」


「来た!うわー!!」


馬車をヘリが追いかけてきた。盗賊達は逃げ切ることができると思ってるらしく馬車を止める気はないようだ。だが時速数百㎞のスピードを出せるヘリには勝てないだろう。スティーブはヘリを馬車の裏につけると、操縦捍の左にある赤いボタンに親指を置く。そのボタンはヘリの両脇に搭載されたロケット砲の発射ボタンだった。


「これでジ・エンドだ。おやすみ!」


スティーブが言い放つと同時にボタンを押すと、ロケット砲が発射された。幾つものロケット弾が馬車に目掛けて飛んでいく。次の瞬間、馬車は木っ端微塵に吹き飛び、爆発した。





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