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第4話 頼れる相棒と盗賊退治

優とスティーブが盗賊達とドンパチを始めるようです。

優を助けた中年のアメリカ人男性は、スティーブ・アームストロング。アメリカ合衆国陸軍所属の大尉だ。スティーブも優と同じくこの異世界ニューワールドに転生されてしまった一人みたいだった。


「大丈夫か?あいつらの体液は硫酸並みだからな、体に付着したらそこから溶けるぞ」


スティーブが6連式グレネードランチャーの空の薬莢を取り出し、新しい弾薬を装填しながら聞いた。優は自分の体を調べる。幸いスライムの体液はそんなにかからなかったようで問題はなかった。


「大丈夫みたいだ。助かった…助かりました。スティーブ大尉」


途中ため口になりかけたが、相手は日本の同盟軍の一人で階級は自分より上だ。優は改めて敬語で言った。


「はは、日本人らしいな。俺の事はスティーブでいい。この際、階級なんて気にしなくてもいい」


スティーブが苦笑いをしながら言った。アメリカ軍は階級はあまり気にしないのかと優は。自衛隊では上下関係については徹底的に教え込まれたため、優にとっては少し違和感を感じてしまう。でも今はごたくを並べてる場合じゃない。


「それじゃ…まずは自己紹介をするかな。俺は日本国自衛隊所属の伊藤優。よろしくスティーブ」


「ああ、こちらこそ優」


二人は挨拶代わりの握手を交わす。


「ところでスティーブ。あんたはこっちの世界に転生したのはいつだい?」


「俺がこっちの世界に転生したのはーーもう一週間ぐらいだろうな。その前は中東でテロリスト殲滅作戦に参加して死んだ」


「死んだ?」


「ああ、テロリストが仕掛けたIDEの餌食になっちまったのさ。おかげで両足が吹き飛んだ」


スティーブが両足を軽く叩く。見ると両足は無傷であり吹き飛んではいなかった。転生の際に完全に治ったのだろう。彼の足を吹き飛ばした、簡易式爆弾の略称であるIDEは、テロリストがもっとも使う爆弾として有名である。種類は多種多様だが、どれも人を殺すには充分な威力を持つ。しかもIDEは誰でも作ることができ、設計図もインターネットで調べることが出来るのでかなり危険な存在でもある。


「まさかテロリストのアジトに子供が爆弾を持っているなんて思っても見なかった。それでボンだ」


スティーブが手で爆発を表現した。


「それは気の毒にな…」


スティーブの言う通り、自爆テロによる兵士の死傷者の数は年々増加している。大半は子供を利用した自爆テロが多いだろう。何も知らない子供達に爆弾を持たせ、敵の兵士に近付かせ、爆破する。残虐な行為に等しい。


「爆発で吹っ飛ばされた俺は……気付いたら血だるまだったよ。仲間の衛生兵(メディック)が必死に救護してたがーー両足欠損、内臓破裂と大量出血で虫の息。無理だと思った」


スティーブは赤と白の箱から煙草を取り出し、火を付けながらしみじみと言った。


「それで気付いたらこの世界に?」


「そうさ、意識がなくなりかけた時に誰かの声がして気付いたら草原のど真ん中にいた」


誰かの声?優はその言葉が気になった。確かに優も死ぬときに何処からかまだ死ぬのは早いと言われた気がしたが。あれは幻聴ではなかったのだろうか。でも気にする必要はないだろう。今はこの状況をなんとかしなければならない。


「スティーブ、あんたは何か任務を受けたか?」


「ん?ああ、このマルチツールにだろ?受けたぜ。内容はもう一人の仲間に合流しろだったんだが。どうやらお前と合流する事だったんだな。」


その時二人のマルチツールにメールが届いた。メールには次の任務と書かれていた。


「メールだ」


「何だろうか?」


二人はメールをタップする。メールはあの神の代行者からだ。




優殿、スティーブ殿。


任務完了おめでとう御座います。それと無事に合流出来ましたね。任務が終わったところですが、次の依頼です。次の依頼は盗賊退治をしてもらいます。このカトレア草原には商人を襲う、極悪盗賊団が出没しています。彼らは商人達を殺害し、金品を奪って生計を立てているようです。そこでお二人にこのクズ共を始末していたたぎます。やり方は自由にしても構いません。場所はこの草原のどこかです。おっと、忘れてました。

今回の任務から特別報酬を支給します。依頼を完了したと同時にメールでお知らせしますので楽しみにしてくださいね♪それではまた。


神の代行者より。




「……本当にファンタジーだなこれ。どう思う優?」


「スティーブ、俺も同じ考えだよ」


「しかし、場所へのルートが唐突だろこれ」


スティーブの言う通りだ。場所がこの草原のどこかと言われても分からない。退治する前に日がくれてしまいそうだ。まったくこの神の代行者とやらは抜けているのか、真面目なのか定かではない。


「どうするスティーブ?このままだと盗賊が次の商人を襲うかもしれない」


スティーブは考えた。すると何かを思い付いた。


「優、いい案があるぞ!」


「いい案?それは一体」


「これを使うのさ」


スティーブがマルチツールを取り出し、見せた。優はその案に気付いた。















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