第2話 いわゆる異世界転生?
異世界ニューワールド
カトレア草原
「……ん」
優はゆっくりと目を開けた。目の前は青空が広がっている。ここは天国か?草と土の匂いのするあの世もあるのかと思った。だが死んだら匂いも感じることはないはずだ。身体にも感覚があるし、優は状況を理解することができずにいた。体を起こすとさらに訳がわからなくなった。なんと自分の所属する自衛隊の装備を身に付けていたのだ。それも完全武装だ。
自衛隊の正式採用銃の89式改が近くの地面に、ホルスターには9mm拳銃。戦闘防弾チョッキ2型には手榴弾と予備マガジンが満載されていた。一体なんだこれは俺は確かに死んだはずだ。それも病院の手術台の上で。だが目覚めるとなんにもない草原にいたのだから無理な話になる。優はとりあえず立ち上がると周囲を確認し始めた。周りは草、草だらけ。
さすがに困り果てた優は溜め息をついた。すると防弾チョッキから着信音が鳴り響く。優はなんだと思い、チョッキの一つのポーチに手を入れて探り始めた。そこから黒い携帯端末が出てきた。画面にはメールが届いたことを知らせるアイコンが出ていた。優はメールのアイコンをタップし開いてみた。メールは差出人不明で日本語で書かれていた。
伊藤優殿。
突然のことで申し訳ありません。今の状況を理解することが出来ませんよね?突然ですがあなたは現世で死んでしまい、この異世界"ニューワールド"へ転生させて頂きました。勝手な事だと思うかも知れませんがご了承下さい。元の世界に帰る為にはこれから与えることになる任務を遂行して下さい。任務はあなたの持つ万能携帯"マルチツール"に送付されていくので随時確認をして下さい。またあなたは自衛隊の特殊作戦群に所属していると聞いたので特殊作戦群の装備を着けさせておきました。尚あなたが使う消耗品はこの端末から召喚出来るので自由にお使いください。それではよい冒険を\(^_^)/
神の代行者より。
「なんだよこれ…?」
優は今の状況を飲み込むことができなかった。つまり俺は死んでしまい異世界に転生したのか?これじゃどこかのネットに載っていた小説と同じじゃないか。優は思った。とりあえず優は今の状況を整理することにした。まずこのマルチツールを使用してみることにした。基本的はスマートフォンと同じ構造らしく、画面には様々なアイコンが出ていた。画面右上に武器マークのアイコンがあった。さっきメールで消耗品は自由にお使いくださいと書かれていたがこのアイコンを押せば良いのか?優は半信半疑でそのアイコンを押した。
すると画面が切り替わり大量の武器の一覧が現れた。そこには様々な種類の武器が載っている。そこにはハンドガン、アサルトライフル、ショットガン、サブマシンガン、マシンガン、スナイパーライフル。ランチャー、近接武器などのジャンルに分けられていた。自分が持っている89式改と9mm拳銃が載っていた。画面の上にはカスタムをするのアイコンがあった。
「これでカスタムが出来るのか?やって見るか…」
優はそのアイコンをタップするとまた画面が切り替わった。そこには何も付けられていない89式改が出てきた。優は特殊作戦群で培った知識を使い、この89式改をカスタムすることにした。まずは命中率を上げるため銃の上にある20mレールにダットサイトを取り付ける。次は反動を押さえるためのバイポットを銃身の下に。リロードを素早く行うためマガジンをファストマグにした。すると地面に置いた89式改が突然光に包まれた。暫くするとそこにはマルチツールでカスタムした通りになっていた。
優自身も未だに信じられないが続けて9mm拳銃もカスタムすることにした。9mm拳銃の下にこちらも命中率を上げるためレーザーポインターを取り付けた。二つの武器のカスタマイズが終わるとマルチツールにメールが届いた事を知らせるアイコンが表示されアラームが鳴った。優はメールのアイコンを開くとそこには任務と書かれていた。




