表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
16/34

第15話 ギルド正式加入と戦闘準備

ガルーダギルド本部一階受付


「こちらが今回の依頼書です。」


ガルーダの受付嬢のシアが受付の台の上に依頼書を出した。優はそれを受けとる。依頼書は羊皮紙で書かれており、所々滲んでいた。内容はバリューが話していた通りのだ。


ブラックシーフ盗賊団の討伐


依頼人リゲイン王国治安騎士団・


バロシュード近辺で悪事を働く盗賊団の討伐を要請する。被害拡大を防ぐため早期の解決をしてほしい。又盗賊団の首領、ザルドス・バーゲインスの首を持ち帰ってきた者にはリザイル金貨50枚を渡す。


報酬はリザイル銀貨150枚、ハッコのなめし革


(…ファンタジーな報酬だなぁ。ハッコのなめし革?何だ?)


優は依頼書を丸めてバックパックにしまう。


「優さん、と言いましたね?後これに記入してもらってもいいですか。」


シアはもう一枚の羊皮紙を台の下から取り出し優の前に置いた。優は羊皮紙を見ると誓約書と書かれていた。


「これは何ですか?」


「簡単な誓約書です。ギルドに加入する人に記入してもらっているんですよ。」


「なるほど。」


誓約書と呼ばれた羊皮紙の下の項目には色々な注意事項が書かれている。さっきのバリューが言っていた事はこの事だったのだろうか。優は台の上にある羽ペンを取り、一番下の欄の名前の項目に記入した。羽ペンを戻し、シアに羊皮紙を渡した。


「はい、これであなた方はガルーダの正式なギルドメンバーです。よろしくお願いいたします。」


「分かりました。では我々はさっそく依頼を始めようと思います。」


「そうですか…お気を付けてください。」


シアがそう言うと優は出口に向かって歩いていき扉を開けて出ていった。外に出るとスティーブとアレックス、フェルクの三人が待っていた。


「終わったようだな。」


「ああ、無事にギルドメンバーとして登録された。これで依頼を始めることが出来るよ。」


「それじゃ一旦イワンの所に行きましょう。」


一行はイワンのいる旧街道に向けて歩き始めた。






旧街道 仮設滑走路


「そこを真っ直ぐに固めてくれー!そうだ!」


イワンの声が旧街道全体に響く。滑走路の突貫工事が急ピッチで進んでいた。ウォーリーの寄越した若者の一人がロードローラーで滑走路を固めていた。


「しかし凄いですな。人の手で何ヵ月も掛かる作業も、あの乗り物はたった数時間でこんなに平らに出来るのですね。」


荒れた地面を固めて行くロードローラーにウォーリーは関心した。


「ウォーリー、あんたが寄越した若者は出来る奴ばかりだよ。おかげで3ズードある滑走路も完成間近だ。」


「それは良かったです。何せ彼らは町一番の職人ですからね。」


「ほう、何の職人だ?」


「休業中の鍛冶屋の弟子何ですよ彼ら。仕事がないのでイワン殿の仕事をやらないかと言ったら喜んで引き受けてくれたんです。」


「そうか…どうりで無駄がないのか。」


剣や鎧を正確に作り出すことができる彼らだから成せる事だなと思った。するとグラーチェの整備をしていた弟子のリザードマンが近づいてきた。


「すいやせん、これはどこに付けるんです?」


リザードマンが台車で運んできたのはRBK-250クラスター爆弾だった。この爆弾は無数の子爆弾を内蔵しており、投下と同時に空中で分裂して地上の敵を一掃する目的で開発された兵器。高い攻撃力を持つが不発弾が出てしまう欠点を持つ。そうしたことから2008年にはクラスター爆弾の禁止を盛り込んだオセロ宣言と呼ばれる条約が制定された。でもイワンの祖国、ロシア連邦はこの条約には賛成はしていない。


「それはさっき指定した主翼のハードポイントに取り付けろ。それが終わったらガンポットもやってくれ。」


「へい。」


リザードマンの弟子は台車をグラーチェの主翼の下に持って行く。そこに優達がやって来た。


「イワン、作業は進んでいるかい?」


「同志!ああ、順調に進んでいるよ。彼らが手伝ってくれるからな。」


「大丈夫そうだね。それからギルドから依頼を無事に引き受ける事が出来たよ。」


「おお!では俺も準備に取り掛かるとしよう。」


イワンはそう言うとグラーチェの方に歩いて行った。


「よし、スティーブ、アレックス。戦闘準備を始めよう。」


「ラジャー。」


「分かったわ。」


二人がうなずくと優はバックパックからマルチツールを取り出し、武器アイコンを起動させ、武器を準備し始めた。それをフェルクは見ているとウォーリーが話をしてきた。


「お前さん…彼らに協力するのか?」


「そうするのさ。どうせ盗賊をやってもいつか死罪だろうし…。」


フェルクの尻尾が垂れた。獣人系の種族は感情を尻尾で表現出来る為、分かりやすい。


「それが良い、お前さんは彼らに協力したほうが身の為だ。」


「それに三食付きだからな♪これで食うのには困らないぜ~。」


フェルクの尻尾がパタパタと揺れた。ウォーリーは少しずっこけた。この小僧何考えてるんだ?ウォーリーは呆れた。そうしてる間にも優達の準備は進んでいる。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ