第11話 最強ギルドへ援護を頼め!
いよいよ盗賊団の拠点を攻略する準備を始めるようです。
フェルクの協力を得た優達はバロシュードで一番有名な"ガルーダ"と呼ばれる戦闘ギルドへ会いに行く事にした。彼らにも盗賊団討伐の協力を仰ぐためだ。ギルドの建物はこの町の中心部にあるため優達は街中を歩いて行く事にした。通り過ぎていく住民達は不思議そうに優達を見ていく。
「しかしよ優、よく協力させたなこいつを。」
「ええ、驚きだわ。」
スティーブとアレックスが感心する中、二人の真ん中にフェルクが挟まれるように歩かされていた。
「あの~、俺は何もしないですから、だから尻尾は握らないでくださいよ。」
フェルクの尻尾を隣にいるアレックスが握っていた。どうやら彼女はこの尻尾を気に入ったらしい。
「あら?結構肌触りが良いのよねこの尻尾。この尻尾切り落としてマフラーにしようかしら♪」
「おい、マフラーじゃなくて防寒帽子が良いぞこれなら。」
「止めてくれ!これは狼族にとって大事な部分何だぞ!?」
フェルクが慌てて尻尾をかばい、必死に訴えた。そうしてる間にギルドの建物に着いた。ギルドの入口には二人の男が立っていた。男達はファンタジーで出てきそうな革の軽装鎧を着ている。優が近づくと男の一人が声をかけてきた。
「何か用か?」
「ギルドの最高責任者に会いたいのだが。」
優の言葉に男は少し警戒した。暫く考えた後。
「少し待ってろ。」
男は入口の扉を開けて中に入って行く。どうやら確認しに行ったようだ。ドタドタと歩いて行く音が聞こえてくる。
(ストレートに聞いたのが不味かったか?)
優は内心少し不安になった。すると入口の扉が開くとさっきの男が出てきた。
「入っていいぞ。」
優はそれを確認すると裏にいるスティーブとアレックスに右手でOKサインを出した。二人はそれを見ると優の後に続きギルドへ入って行った。ギルドの中はRPGらしい内装の落ち着いた感じが漂っていた。そのまま奥の通路を歩いて行くと、突き当たりの部屋に案内された。男はここで待つようにと言うとそのまま去っていった。
部屋は応接室のようだ。部屋の真ん中にテーブルと椅子が何個も置かれていた。その時入口から一人の女性が入って来た。いかにもギルドの受付嬢ですよとオーラが出ている。女性が優に席へとお座りくださいと言うと優達はそのまま椅子に座った。
「初めてまして、私はガルーダの受付嬢のシア・トウアーです。私達にご用があるとお聞きしたのですが…?」
完全に魔法使いの服を羽織っているシアが自己紹介をした。優はさっそく本題を切り出した。
「ええ、実は盗賊団についてお話が有りまして。」
「盗賊団の件は私達のギルドが受領しましたが?」
「代わりにその依頼をやらせてもよろしいですか?」
「それは…一体何の冗談ですか?。」
想像通りの反応。
「依頼は必ず完了させるのが私達のポリシーで、それを他人に投げ出すような行動は信頼を損ねかねません。」
「代わりに受けることは出来ないと?」
「残念ですが…。」
確かにそうだろうな。見ず知らずのましてや別の世界からやって来た優達にはいどうぞ、と仕事を譲るわけなんて到底あり得ない。しかしこのまま押し問答を続けていてはらちが明かないだろう。すると一人の男性が入って来た。
「シア、どうかしたか?」
「あ、リーダー。実はちょっと問題が…。」
戦士風の鎧を着た大柄な男性はどうやらこのギルドの指導者のようだった。優は閃いた。
「この方々が盗賊団討伐の依頼を譲って欲しいとおっしゃているのです。」
「依頼を譲ってくれだと?何のつもりだ。」
男性は少し顔をしかめた。
「貴方がこのギルドの代表ですか?」
「いかにも、俺はこの戦闘ギルド"ガルーダ"のリーダー。バリュー・バートンだ。しかし、お前らは何者だ?」
「俺達はただの旅人で冒険者でもあります。」
優が即決な返答をした。だが無理な嘘だと思った。
(やべぇ…勢いで変な返答しちまった。)
(優…それは可笑しいだろ。)
(不味いわねこの状況。)
(…終わりだ。)
優達全員が心の中で思っているのをよそにバリューが優をじっと見ている。流石に変な返答で怪しまれたかと思った。
「旅人と冒険者にしては変わった防具を着ているなお前ら。」
バリューは優達の服装を気になったようだ。今のところ怪しまれてない。優はバリューに交渉をしてみることにした。
何か気づいた点、ご意見が有れば受け付けます。




