表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/34

第9話 新たなる仲間と盗賊団鎮圧作戦

交流都市バロシュード マケイン商会地下倉庫


優達は地下倉庫の通路を歩いていた。通路は蝋燭の入ったランタンが間隔をあけて下げられている薄暗い通路を歩くには丁度がいいようだ。通路を歩いていくと階段が見えた。階段は石造りの地下とは違い木で出来ている。上るたびにきしんだ。すると階段の上の方から明かりが差し込んできた。上りきるとまた扉があり、ドアノブを回して開けた。


地下倉庫とは違い上の階は明るすぎるくらい窓から陽光が照らしていた。優達がいる場所はマケイン商会の一階受付だ。そこには多くの商人でごった返している。中にはさっきの狼と同じ獣人もいる。優はだいぶこっちに慣れてきたようでこの場にいる多種多様な人種には驚くことはなくなった。


(…慣れは恐ろしいな。)


優は自分の適応力の早さに驚くしかなかった。まぁ人間はどんな場所でも適応できるんだなと確信した。すると人混みを掻き分けるようにウォーリーがやって来た。彼には感謝しなければならない町に着いた途端にヘリを衛兵に囲まれてしまい最悪な状況に陥ってしまったがウォーリーが事情を説明したおかげでなんとか町に入る事ができた。


「おとと、どうですか?あのチンピラは何か話しましたか?」


「まだです。」


そうですがとウォーリーは少し溜め息をついた。スティーブが聞く。


「何か問題でもあったか。」


「いえ、実は社長が今回の件でかなりご立腹になってしまって…。町のハンターギルドに討伐を依頼したんですよ。うちもあの盗賊どもにかなりの被害を受けているので。」


ウォーリーはうつむきながら言った。RPGでも盗賊は厄介な存在でもある。この世界ではかなりの被害をもたらす犯罪集団のようだった。


「それでハンターギルドに盗賊団の居場所を捕らえた男から聞き出すようにと言われたんですよ。」


「なるほど、でも今すぐには聞き出すことは難しいですね。相手の状況にもよります。」


すると二人のマルチツールからメールが届いた事を知らせる着信音が鳴った。


「優。」


「ああ。」


二人はマルチツールを取り出し、画面のメールのアイコンをタップした。



お二人へ。


無事にバロシュードにお着きになりましたね。さて早速ですが盗賊団の砦を制圧して頂きます。クソ共を二度と悪事を働かないように徹底的にぶち殺して下さい。それと前回の戦闘を無事に完了したので特別報酬を支給します。今回の任務を有利に進める役に立つはずです。それでは成功を祈っています。


神の代行者より。


「相変わらず礼儀がないのかわからん奴だなこいつ?」


「でも特別報酬って一体?」


その時二人の目の前の床が発光した。周りにいた商人たちは何事かと見ていた。すると光から二人の男女が現れた。


「ここは…?」


「う、俺は死んだのか?」


二人は酷く混乱しているように見えた。優がおそるおそる声をかけた。


「おい、大丈夫か?」


優が声をかけた途端に二人は驚き、身構えた。


「誰だ!お前は!」


「落ち着いて、敵じゃない。」


「貴方達は誰なの?」


「とりあえず落ち着け。」


優とスティーブがなんとか二人を落ち着かせると、彼らに事情を説明した。すべてを話終えると二人はまだ理解することが出来ていないものの冷静になることができた。冷静になったところで。


「それでは二人とも、名前と所属をいってほしい。」


優が言うと女性が言った。


「私はアレックス・ゾーレンツ。ドイツ連邦軍KSK(コマンド特殊部隊)所属。階級は少尉。」


KSKの野戦服を着込み、挨拶代わりの敬礼をした。続いてもう一人の男性が言った。


「俺はイワン・グスタフ、ロシア空軍所属。階級は中尉。」


パイロットスーツから葉巻を取り出し火を着けながら言った。


「まさか二人が特別報酬なのか?」


「そう…みたいだな。」


つまり神の代行者は彼らと協力しろと言うのかと優は思った。またややこしい状況になってきた。








評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ