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お祝い!

オレは今、商店街にいる。

なぜか商店街でお祝いが行われているからだ。


「おー悪ガキ!一気にCランクまであがったらしいな!さすが、ただの悪ガキじゃないと思ってたぜ!」


「今回のでかなり金もらったんだろ?じゃあもう俺の店の道具をぬすまなくていいな?」


と商店街の漁師のオッサン、魔道具のオッサンが言った。


「うっせーな!誰が悪ガキだ!あと、金があるから盗まないとか思うなよ!」


前の世界でもそうだったけど、絶対オッサン達はオレのことを悪ガキって言うんだよな。

オレは悪くねーし ガキじゃねー!


「この悪ガキがぁ!」


2人のオッサンに頭を押さえつけられた。

なんでオレの回りには、オッサンばっかりくるんだ!?ってゆーかやめろ!気持ち悪い!!


「悠人、千香、冷はどこだよ!?」


「あ?あっちにいんじゃねーか、それよりこいつも持ってけ、新鮮だから」


「いや、もう魚はいらねーっての!」


何匹目だと思ってんだ、これ以上もらっても困るって!!


ん?、あれは、悠人か……悠人め…回りにたくさん女子を集めやがってふざけんじゃねーぞ。


オレはそこに売ってあったバナナをサッととって、バナナを食べながら悠人のところまで歩いていく。


「おい、修也、またそれ盗んだ奴じゃ…」


「だまれ悠人!これは置いてあった奴だ。」


バナナを一気に食べて飲み込む。


「お前…この人達となに話してたんだ?」


悠人が少し目を逸らす。


「いやー…なにも話してないけど」


このチャラ男が〜!!


「もう我慢できねー…

お前の根性叩き直してやる!

それであのオッサンの溜まり場になげこんでやる!」


「おっ…落ち着けって」


気づけば隣に千香が駆けつけていた。


「どうした?ケンカ?じゃあ私が審判してあげる」


「喧嘩に審判とかいねーよバカ」


「なっそんくらい知ってたし!冗談にきまってんじゃん!」


このまま商店街は大乱闘になり、お祝いはめちゃくちゃになってしまった。


最終的に冷がマジギレして、あっという間におさまったけどな。

どんな風にきれたかって?恐ろしすぎて説明できねーよ。



それから一時間後、商店街から帰ろうと思ったら家がないことに気づいた。


「…オレ達、どこで寝ればいいんだ?」


千香、悠人、冷 、も考えこんでいる…

どうしよう…商店街の人達のところに泊めてもらうわけにもいかないしな…



「あ、なんだか騒がしいと思ったらやっぱり君たちか」


すると、上品そうな紳士のようなおじさんに声をかけられた。


ん?なんか見覚えのあるような…

思い出した!最初にオレ達を助けてくれた人だ!

ってやっぱり悠人と冷もこの人に助けてもらってたのか。


「…その感じからしてまだどこに泊まるか決めてなかったようだね…」


貴族のおじさんはちょっと考えてから


「じゃあ私の家を貸してあげよう、まだあの家は新しいから大丈夫だと思うよ。」


と言った。 …マジですか。

近くにホテルもなかったからな。

よかったー本当よかった。


「「ありがとうございます!」」


四人でそう言って、家まで案内させてもらった。


豪華な家だ、本当それでしか言い表せないような家だった。


「本当に貸してくれるのか?これ」


「コラ!敬語使いなさいよ!」


千香に怒られた。でも、仕方ねーじゃねーか

…豪華すぎて頭の中がもうグチャグチャ。


しかも 気にいったらあげる なんてことも言ってくれたし、どれだけお金持ってるんだこの人。


でもさすがに家は自分で買おう、そこまで迷惑をかけるわけにはいかねーからな。


というわけで、この家のお金を支払い終わるまで貸してくれるという事になった。


いやー…まさか こんな家に住めるなんて 夢にも思ってなかったなー。


しかし、この時オレはまだ この家のせいで地獄をみることになるとは少しも思っていなかった…





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