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ボスドラゴンとの決着!

いきたえたドラゴンはオレの足を掴んだまま前に倒れ出した。


クソッこのままじゃ押し潰されんじゃねーか!!

オレの上にドラゴンの影が重なる。


「修矢君!!」


アリサと葵がそういってオレを助けようと走ってくる。

でも、あいつら足おせーし絶対間に合わねーだろうなー。


「クソ!!オレはドラゴンを倒すだけで、死んじまったら意味ねーんだよ!!」


オレはオレの足を掴んでいるドラゴンの手を無理やり引きはなそうとする。

が、オレの力でドラゴンの手を動かすことができるはずもなく、そのままドラゴンと共に地面に向かって降下していった。


ドラゴンの落下するスピードは次第に速くなっていき、だんだん地面が近くなっていく。


そして、ドゴォンッと盛大な音をたててボスのドラゴンはついに地面に崩れ倒れた。


でも何故か今の衝撃での痛みは何もなかった。

えーと、どうなってんだ?

オレは周りを見渡すと、オレを囲むように見慣れたシールドが貼ってあった。

シールドの周りはドラゴンの肉がのしかかっていて、これがなかったら確実にオレはペシャンコになってただろーな。


「よかった…間に合ったみたいだ…」


そしてその後、アーロンさんの声がドラゴンの肉の壁の外から聞こえてきた。

ちっ結局くるなら最初から一緒に戦えばよかったじゃねーか!


すると、ドラゴンの体は歪んだ空間に変わり始め、少しずつ外の一部が視界に入ってきた。

しかし歪んだ空間は渦を巻くようにオレの周りを回転し、再び外の世界を視界から奪う。

ドラゴンは全て歪んだ空間に変わったようで、ボスのドラゴンの姿は跡形もなく消え去った。


歪んだ空間は一度回転が止まったかと思ったら、次の瞬間に全てM92Fの中に取り込まれていった。


急に外の光が目に差し込み、オレはそのせいで目を半開きにさせられた。

先ほどまで歪んだ空間のせいで見えなかったところには、アーロンさん、アリサ、葵がオレを囲んで立っている。


「…ありがとう、修也君。修也君のおかげでこの世界は救われたよ」


アーロンさんはそう言ってオレに開いた手をそっとだしてくる。


「うっせーな!オレだって好きであんなドラゴンと戦ったわけじゃねーんだよ!」


オレはそう言ってアーロンさんの手をがっしりと握る。


そして、握手し終える瞬間に、アーロンさんの財布を手にとった。

勿論アーロンさんが気づかねースピードでな。


「んじゃ、報酬としてこの金全部もらうからなー、サンキューアーロンさんー」


オレはそう言って、アーロンさんの財布を自分のポケットに突っ込んだ。

そして体を支えるために木の棒を持ち、一度オレのマイホームへ戻ろうとする。千香たちみんなと過ごしたあのでっけえ家に。


「ごめん、僕たち何も修也君の役にたてなくて…本当初めてだったんだよ。

命の危険をここまで感じるのはさ」


アリサがそう言ってオレを呼び止める。

まあ、あんなブラックホールが起きるなんて普通考えられないしな。当たり前だろ。

そしてアリサは続けた。


「でも…!修也君が戦ってるのを見て…よくわかんないんだけどさ、すごくすごく…本当に、本当にスゴかった!」


ゴメン、なんて言ってるか全然わかんねーんだけど。

と口に出そうとしたが、アリサがさらに続ける。


「だから!僕も頑張らなきゃって思い知らされたんだよ、…ありがとう修也君」


そういったアリサの瞳から一滴の水滴が流れ落ちる。そしてオレの負傷していた足を魔法で回復させた。

まあ、とりあえず修也スゲーっ!てことか?

後何泣いてんだよ。

オレは首をかしげ、アリサを見つめる。


「あ、もしかしてオレがもう帰るとか思ってんのか?

まだ商店街の人達に帰るって言ってねーし、もう少しここにいるぞオレ」


オレはそう言ってアリサの涙をぬぐった。

悠人たちにはわりーけど、さすがに何も言わずに帰るわけにはいかねーからな。


オレは右手をヒラヒラと上にふってみんなに別れを告げ、今日はそのまま家に帰った。



「はあー、終わったなぁー」


オレは誰もいないオレたちのマイホームで1人ソファーに腰をかける。

今まではうるさくて仕方なかったこの家の中が、今はオレ1人のせいで異常に静かだ。


でも、本当にこれで最後なんだよなー、この世界にいるのも。


「んで、こいつとも多分お別れなんだろーな」


オレはM92Fを取りだし、そっとテーブルの上に置いた。

クロームステンレスのそのボディは光をいろんな方向に反射してまるで生きているかのように輝いている。


「そういやお前がオレがこの世界に来てから初めて会った相棒だったんだよな、日本は銃刀法違反のせいで中には持っていけねーけど、またいつか会おうぜ」


オレはM92Fを手にとってそう語りかけ、またテーブルの上に戻した。


んじゃ、今日はそろそろ寝るかー!

オレはソファーから立ち上がり背伸びをして、自分の部屋に戻った。

もう今はこの家に誰もいねーしどこで寝てもいーんだけどよ、やっぱり自分の部屋で寝るのが一番だよな!


オレは布団に潜り、顔だけ外にだした。


「待っとけよー悠人、千香、ユリ、弘毅、冷、もうすぐしたら帰るからなー!」


オレはそう言うと、気分がスッキリしたのかあっという間に眠りについてしまった。












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