ぶっ倒す!
「うっ…」
やべ…周りがボヤけて見える…。
ドラゴンは?ドラゴンは倒せた…
いや、あれくらいで倒せるわけねーか。
C4とフラッシュバンによるダメージのせいでまだはっきりとは見えなかったが、遠くにドラゴンが待ち構えてるのが見えた。
ドラゴンのドス黒く忌々しく光った眼球だけは焼きつくようにオレの視界に無理やり入ってくる。
オレはまだなんとか動く右足でその場に立とうとしたが、ねじ曲がった左足のせいでうまくバランスをとれず前に倒れた。
受け身に失敗し、胸あたりに衝撃がくる。
いってーな!しっかりしろってのオレの左足!!
こんなところで…こんなところで…負けるわけにはいかねーんだよ!!
しかし、そう思ったところで左足が治るわけでもなく、オレはドラゴンに向かって地面を這うことしかできなかった。
動くたびに左足に激痛がはしり、動きが何度も止まる。
すると、オレが生きていることに気づいたドラゴンはオレに向かって変形させた岩で攻撃してきた。
クソ!これじゃ避けきれねーじゃねーか!
オレはM92Fを構え、オレに向かってくる岩を粉砕していく。
でもやはり全て壊すことはできず、残った岩がオレに襲いかかってきた。
なんとか急所に当たることだけは避けねーと…!!
が、そのオレに当たるはずの尖った岩たちは何故かオレの目の前で動きを止める。
そして次の瞬間、岩はバラバラに砕け散りオレの頭の上に大量の石がが降ってきた。
ア…アリサ!?
目の前を見ると、アリサがオレをかばって岩を防いでいたようだった。
右手には魔法使いのくせに使い込んでいるであろう短い剣、短剣を握っている。
「ごめん、修也君…修也君が1人で戦ってるのに僕たちは何の役にもたてなくて。
で…でも、今からは僕たちも一緒に戦うからさ!」
アリサはそう言って、剣で残っていた岩をすべて壊し、その反動で少し後ろに後退した。
「あのさーアリサー、別に戦わなくていーからオレの左足回復してくれねーかー?」
オレは自分の左足を指差しながらアリサに言う。
いや、だってアリササポート役だし戦う必要ねーだろ。
するとアリサはオレの左足を無理やりもとの形状に戻し、回復魔法で完璧に骨をくっつけた。
「っていってーな!!普通、回復魔法使えるんだったら無理やりもとに戻す必要ねーだろ!」
「…なんかムカついた」
なっ…なんかムカついたからっておかしくねーか!…まあ、今はそんなこと言ってる場合じゃねーから放っておくけど。
オレは治った左足の膝に手を置いてゆっくりと立ちあがる。
うん、ちゃんと動きそうだ。
んじゃ、第二ラウンドといこーぜーボスドラゴン!!
なんか、勝てそうな気がしてきたしな!なんとなくだけど!
オレはドラゴンに向かって走り出し、ドラゴンに向かって弾を乱射する。
乱射された弾はこのままだと全てドラゴンに命中する位置だった。
しかし、ボスのドラゴンは空間を歪ませて簡単に全ての弾の軌道をずらした。
まあ、これで当たるわけねーのはわかってんだけどよ!
今のはただの陽動!こいつを投げるためのな!
オレはスモークグレネードを地面に向かって投げ、ドラゴンの視界から消える。
そしてオレはスモークグレネードが消える前にドラゴンの後ろに回り込んだ。
オレはそのままドラゴンの後ろから何回か引き金を引くが、撃った弾は全て軌道を変えられ避けられた。
「まあ、これくらいで不意打ちがきまるわけねーのもわかってたけどな!」
すると、スモークグレネードの煙の中から大きな爆発が起き、その爆発に気づいたドラゴンが空間を操り対処しようとする。
バーカ!今更気づいたところでおせーんだよ!!
オレは再びM92Fを構え、後ろから一発ドラゴンの首もとを目がけて撃つ。
すると、ドラゴンの首についていたC4に弾が直撃しドラゴンの首が大きな音を立てて爆発した。
「スモークグレネードを投げたときに一緒にそれもつけてたんだよ!」
ドラゴンはバランスを崩し、スモークグレネードの中へ倒れこんでいった。
まだスモークグレネードの中では爆発が続いていたせいで、ドラゴンは連続でC4の爆発を受ける。
どうだぁ!これがC4、爆発祭り作戦だぜ!
たくさんのC4による爆発で大ダメージを受けたドラゴンがオレをにらめつけながら立ち上がってきた。
「おー、こえーこえー、でも睨め付ける暇があったらさっさと防御体制を整えた方がいーんじゃねーか?」
オレはドラゴンの睨め付けている目に向けて連続でM92Fで撃つ。
反応に遅れたドラゴンは軌道を変えきれず、何発か頭に命中した。
まあ、あの硬い鱗じゃ少しもダメージは与えれねーだろうけどな。
「あ!でもこんだけ近くから撃てば命中するんじゃねーかー?」
オレはドラゴンの頭に向かってジャンプし、目の前のところでドラゴンの眼球に向かって連発で撃った。
「オレはお前を倒して、さっさともとの世界に帰る!
それにどうせお前はこの世界を壊したりとロクなことしねーんだろ?じゃあさっさとくたばれ!クソドラゴンがぁ!」
オレはそのまま何発もドラゴンの眼球に向かって撃ちまくり、ドラゴンに足を掴まれ、そのまま足の骨を折られても眼球に向かって撃ち続けた。
そして、ついに弾丸が、眼球から脳に到達し、ドラゴンはオレの足を掴んだまま息絶えた。




