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ついにやってきたぜ!

ドラゴンと戦う準備を終えたオレたちはボスドラゴンがいるといわれている巨大な洞窟を目指していた。


「ここらへんはいつもドラゴンが大量にうろついてるって聞いたんだけどさ、ギルドのみんなが戦ってくれてるから全然でてこないねー」


アリサがオレの周りをクルクルと回りながら言ってきた。

…オレの周りグルグルすんなよ、あるきにくいじゃねーか!


しかしオレがアリサを捕まえて遠くにやろうとしてもアリサはオレの手から逃げつつオレの周りをクルクル回ってくる。


「修也君じゃ僕を捕まえることはできないのさ!」


「うっせーな!邪魔なんだよ!」


そこでオレの足払いがアリサにきまり、アリサは顔面から地面に倒れこむ。


「あで!?」


アリサは奇妙な声をあげた後その場に座り込んで頭をさすっていた。

…ってなんで疑問形なんだよ!


ここで冷がいたら、そんなことしてないでさっさと行きますよーとか言ってくるんだけどなー、今はいねーからなー。


「しゅ、修也君?修…也君?え…と、修也君!?」


オレがボーッと遠くを見てると葵が心配したのか声をかけてきた。

下ではいじけたアリサがオレをポコポコと叩いている。


「あ、ゴメンゴメン、なんだ?どうかしたのか?」


「い、いや!修也君がボーッとしてたからどうしたのかなー…って」


オレと葵の話を聞いたアリサがニヤーと笑いながらオレと葵の間に入ってきた。


「何々なにかなー?修也君、もしかして好きな人のこと思い出してたのかなー?」


「うっせーな、違うに決まってんだろ!前別れた友達のことを思い出してただけだっての!」


オレはそう言い返し1人先に進もうとする。


「なっ!前に別れた恋人のことだって!?」


「うっせーな!!ちげーよ!!アリサの耳おかしーんじゃねーか!?いやおかしいだろ!」


何をどう聞き間違えたら恋人になるんだよ!こいつ絶対ワザと言ってんな!!


オレはそう思いながらアリサの耳を引っ張ってアリサの頭をいろんな方向に振り回した。


「痛い!痛いよー!僕が悪かったからさー!離して〜」


アリサが全然抵抗できずに手足を、パタパタ動かしているのを見て、さすがに可哀想に思ってきたオレは 引っ張っていたアリサの耳をパッと離す。


するとバランスを崩したアリサが後ろに尻餅をついて倒れた。


「あで!」


…だから、変な声出すなって!


「あー、クソ、こんなところで休憩してる場合じゃねーんだよ!さっさと行くぞー!」


オレは洞窟のある方を指差しながらアリサと葵に呼びかける。


「修也君のせいで立ち止まってたのになに仕切ってるのさ」


するとアリサがこう言ってきた。

アリサがオレの周りをクルクルクルクル回ってたせいでこうなったんじゃねーか!!


ムカついたオレはアリサの額にアイアンクローをきめる。


「あででででー!!痛い!痛い修也君!!」


お前が悪いんだよ!少しは反省しやがれ!!


…するとオレの口の中に見覚えのある赤い物体が放り込まれた。

…あれ?なんで今これがあるんだ?

冷がいるわけじゃねーのに……


「辛っカッラァーー!!!!!」


オレはそう叫んで口の中に入れられたハバネロを取り出し捨てた。


「わっ、あっえっとスミマセン!!あっアーロンさんが危険な状態になったらこれを修也君の口に放り込めって言ってたから…」


葵がそう言ってオレに謝ってくる。

…アーロンさんは葵に何教えてんだ!!

そして葵は何故それを実行すんだよ!!


「葵!水っ!水をくれねーか!?死ぬ!このままじゃドラゴンと戦う前に死ぬ!!」


すると葵は慌てて水をオレに渡してきた。

…どうやらハバネロがなにか全然知らなかったらしい。なんでハバネロを知らねーんだ?それくらい普通知ってるだろ…。

もしかしてこいつどこかのお嬢さん!?

……まあ、別にどーでもいーか。


オレは水を飲み干して再び歩き始める。

すると、少しずつボスのドラゴンが住んでいる洞窟が見えてきた。


やっと見えてきたなー。

んじゃ、サッサと中に入ってボスドラゴンのところまで行こーぜ!


オレはアリサと葵を連れて洞窟のところまで走って移動する。

アリサたちはオレに手を掴まれているせいで何度もこけそうになったがなんとかオレについてきた。


「はぁ…はぁ…、もう少しゆっくり行こうよ…僕、戦う前に疲れたんだけどさー!」


「うっせーなーアリサ、それくらいでバテてたらそれ以上身長高くならねーぞ?」


「な!別に疲れてないよ!それに身長関係ないし!!」


…さっき疲れたって言ってなかったか?

言ってることめちゃくちゃだぞ。


「よし、じゃあ入るか!」


オレはそう叫んで、3人で洞窟の中へ入っていった。


待ってろよー千香たち!まだ戦うところまで行ってねーけど絶対に帰るからよ!!


洞窟の中に入ると、洞窟の中は真っ暗でかなり広い空間が広がっていた。


「んー、全然前が見えねーなー、葵ー、なんか近くを明るくしたりする魔法ないかー?」


すると葵は「はっはい!」と言って小さな光源を、手のひらの上に作り出した。

…おー、スゲー!魔法ってこんなこともできるんだなー。


隣を見ると、なんで僕を頼ってくれないんだと、アリサが目で訴えてきてたが、まあ気にしない気にしない、


でもボスのドラゴンは魔法を無効化するってアーロンさんは言ってたよな…ってことは光源を魔法で作っちゃダメなんじゃねーか?


オレが気づいた時にはもう遅く、葵の手のひらの上で光っていた青い光源は何かに吸い込まれるように消えていった。


…ってあれ?なんだか地面が歪んで……。


すると、地面だけでなく、洞窟の天井も渦を巻くように歪んでいき天井に穴が空いた。


「なっなんだこれぇー!!」


オレたちはそのままの勢いで空中へ放り出された。

はっ、そういやボスのドラゴンは空間を自在に操るってアーロンさんが言ってたな。


…今のも空間を操って地形を変形させた…のか?


仰向けに倒れてたオレはその場に立ち上がり、現在オレたちがいるところを確認する。

んー、洞窟の中にいたはずなんだけどなー、思いっきり外じゃねーかこれ!!

しかも、洞窟はまわりを見た感じ跡形もなく消え去っている。


「おい!起きろ葵!アリサ!」


オレは2人を揺さぶって起こし、現状を確認させる。


はあ…どうやったらこんな現実離れしたドラゴンに勝てんだよ…


まあ、勝つしかねーんだけどよ!!!


オレは自分の頰を両手で叩き、気合を入れる動作をしてみる。まあ、実際はちょっと眠気が冷めただけだったけどな!


で、ドラゴンはどこだ?


オレたちは周りを見渡してドラゴンを探す、すると、オレたちから数十メートル離れたところの地面が大きく歪みだし、そこから巨大なドラゴンが異様な雰囲気を漂わせながら出現した。


…ついに現れやがったなボスドラゴン。


てめーのせいで、オレはもとの世界に帰れなかったんだ!恨みを晴らさせてもらうぜ!!


「ああああぁぁぁあっ!!」


オレは雄叫びをあげてボスのドラゴンへ突っ込んでいった。

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