襲撃!?
ドラゴン襲撃の日 当日。
オレはM92Fやグロック、その他のハンドガンの手入れを終え、ソファーに寝転がっていた。
確か今回のドラゴンの襲撃は、街にドラゴンが近づく前に撃退するって言ってたな。
だから、ドラゴン討伐のパーティはオレと千香と悠人、弘毅、冷、優里香とアーロンさんの少数パーティで行くらしい。
まあ、街の警備をおろそかにしたらその間に他の魔物が侵入してくる可能性があるから少数パーティで行くんだと思うけどよ。
「んじゃ、そろそろ予定の場所に行かねーとなー」
オレはソファーから起き上がり背伸びをする。そしてテーブルの上に置いていたM92Fを手に取り 家を出た。
はぁ…そういや悠人たちオレを置いて先に行きやがったからな!酷くねーか?
まあ、確かに何十回もオレを起こしに来てたような気もするけどよー、それでも先に行くのは酷いだろ!
オレは少し歩いて商店街に入り、売ってあったアイスを盗んでそのまま口へ運んだ。
やっぱりアイスは最高だよなー、昨日も食べれなかったからなんだか懐かしく感じるぜ!
まあ、一昨日は食べたけど。
「やっぱりアイスは1日に一回は口の中に入れねーとダメだよなー」
オレはそんなことを言いながら予定場所を目指した。
実際オレはまだ時間に遅れてるわけじゃねーからなー。
遅れてたらこんなにのんびりしてねーし。
そうそう、時間に遅れてなければ。
「なあ、おじさん!今何時?」
「あ?なんだぁ悪ガキ、時間?あー今ちょうど朝の11時ぐらいだな」
ん?11時?
確か、11時にドラゴン討伐に出発とか言ってなかったか?
んー、今11時かー。
まだオレ予定場所にもついてねーなー。
「って遅れてんじゃねぇーかぁー!!!」
オレはクラウチングスタートの体制をとり、店のおじさんの合図で全力でスタートをきった。
「ヤベぇーー!!!オレこのままじゃドラゴンと戦う前に死んじまうじゃねーか!!」
オレは全力の猛ダッシュで道を駆け抜けながら予定場所へ向かう。
なんで戦う前に死ぬかって?
そりゃあ、冷のハバネロフルコースが待ってるかもしれねーからな!!
冷はオレに怒ったりムカついたりした時にいつもハバネロ持ってるし、だいたいわかってると思うけどよぉ!!
なんとかして、冷の怒りゲージが上がる前に予定場所に着かねーとな…
あ!いいこと思いついたぜ!!
オレは急ブレーキをかけ、マンホールのあるところで足を止める。
じゃあこのマンホールの下にC4を設置するか。
オレはマンホールの蓋を開け、中の側面にC4を設置した。そしてマンホールの蓋を閉じ、その上にオレが乗る。
よし、行くぜ〜〜。
「起爆!!」
オレはC4の起爆スイッチを押し、C4を爆破させた。そしてC4の爆発によってマンホールは吹っ飛び、その上乗っていたオレも空高く吹っ飛んだ。
「よしっ!!作戦成功!!」
空飛ぶマンホールの完成だな!!
数十秒の間しか飛べねーけど!!
…ん?これ、着地の時どうすればいーんだ?
…ヤベー何も考えてなかったぁ!!
「落ちる落ちる落ちるぅ!!誰か助けてぇーー!!!」
すると、下の方にドラゴンのような飛んでいる物体が見えてきた。
「マジかよ!このままじゃ当たる!当たるじゃねーか!!」
そんなことを言ったところでやはりどうにもならず、オレはドラゴンの頭に直撃した。
いや、オレの乗っていたマンホールがドラゴンの頭に直撃した。
…お?もしかしてこれでドラゴン倒せたんじゃねーか?
脳震盪を起こしたのか、意識を失ったドラゴンと共に下に落ちていく。
えーと、で、どうすればいいんだ?
…どうしようもないね!!!
オレはそのまま地面に落下し、地面に叩きつけられた。
「いってーな!ってあんまりケガしてねーんだけど」
どうやらドラゴンがクッションがわりになってくれたっぽいな!
よかったー、助かったぜ!!
オレは膝を叩いてついた砂を落とし、ドラゴンの上から飛び降りる。
下にはドラゴンを追っていたと思われる悠人たちが呆然とオレを見ていた。
「えーと、遅刻したけどギリギリ間に合ったって感じだな!」
「遅刻は遅刻…ですけどね!」
冷の投げたハバネロがオレの口に突き刺さり、オレは後方に吹っ飛ばされた。
痛いし辛ぁーーーっ!!!殺す気かバカじゃねーのか!?
くそー、やっぱりハバネロ攻撃はされんのかよ…。
「修也君!あと離れてた方がいいと思うよ!そのドラゴン、重力を操るからさ」
と、アーロンさんが言った。
あー、だからドラゴンと一緒に地面にぶつかった時あまり痛くなかったんだな。
でももう大丈夫だろ、オレがあっけなく倒してしまったしな…って、あれ?
後ろを振り返ると、今にも攻撃をしてきそうな体制をとっているドラゴンがオレを見下ろしていた。
一旦距離をとらねーと絶対痛い攻撃がくるよなこれ。
オレは後ろに下がろうとバックステップをとろうとした。が、急に地面に引っ張られるように体が地面に引き寄せられ、オレはその場に尻餅をついてしまった。
あれ?体が動かねーんだけど。
あー、これがあれか、重力を操ってるって奴か!
すると、重力の強さは急激に強くなり、オレは背中までぴったりと地面にくっついてしまった。
おし…押し潰されてる感じがするんだけど…。
「修也!!」
悠人がそう叫び、オレの方へ駆け寄ろうとする。
しかし、アーロンさんが悠人の前にバリアをはり、オレのところへ悠人が行くのを防いだ。
まあ、確かにあのまま悠人がオレのところに来てたら悠人も同じ状態になるところだったし、そうするしかねーよな。
ドラゴンは今にもオレに向かって灼熱のブレスを吐こうとしている。どうやらこのドラゴンも炎を扱えるっぽいな。
でも、残念だったなバカドラゴン!!
これくらいでオレが死ぬとか思うんじゃねーよ!!
空中からハンドガンの弾がドラゴンの背中に降りそそぐ。
マンホールがドラゴンの頭に直撃した時に、焦って上方向に乱射してたんだよ!
で、その弾が重力のせいで勢いよく落ちてきたってわけだな。
強い重力を受けて、貫通力を増した弾がドラゴンの体を貫く。
一発、背中を弾が貫通し、焦ったドラゴンは重力をもとの大きさに戻し、残りの弾を防いだ。
そして、その隙にオレはドラゴンから離れる。
さすがにここまで離れたところは重力を操ったりできねーだろ。
「まさか、空中に弾を撃ってたなんてね…一応修也君にシールドは貼ってたんだけど」
アーロンさんがそう言ってオレに貼っていたシールドを解除する。
「アーロンさん、マグレに決まってるでしょ!お兄ちゃんだし」
「うっせーな!運も実力のうちって言うだろ?これも実力だ!」
優里香がアーロンさんに言ったことに対してオレが反論する。
「あのさ、話してるとこ悪いんだけど…今のであのドラゴン、かなり怒ったっぽい…」
千香がドラゴンを指差しながら言って、cz75を構えた。
でもまあ、オレたちだったら勝てるだろ!
オレたちは千香がcz75を構えたあとに全員武器を構えて、ドラゴンの方に振り返った。
「あ、アーロンさん、今思ったんだけどよ、あのドラゴン名前なんて言うんだ?やっぱり重力を操るし、【重力操りポンポコドラゴン】か?」
「…修也君、なんでみんなが戦闘態勢に入った瞬間にそんな質問をするのか私にはわからないよ、しかも修也君ネーミングセンス本当に無いよね!!」
「うっせーな!!で、なんていう名前なんだよ!!」
「えーと、なんだったっけ…あー、確かグラビティドラゴンっていう名前だったよ」
ちっ、絶対重力操りポンポコドラゴンの方がいい名前だろ!
まあ、別にいーけどよ。
っていうわけで、さっさと倒してやるぜ!!グラビティドラゴン!




