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大事な話!

目を覚ますとオレは自分の家のベッドに寝転がっていた。


「あれ!?オレなんで家に帰ってきてんだ!? 確かアーノルドの護衛の依頼を受けてその後ドラゴンの討伐をして…」


「修也が倒れたままずっと目をさまさないからそのまま帰ってきたんですよ」


えぇ!?ちょっとまてよ!報酬とか何貰ったんだよ!!


オレはベッドから飛ぶように起き上がり、リビングに急いで向かう。


すると、悠人、千香、弘毅、優里香が四人で楽しそうにゲームをしていた。

いつそんなゲーム買ったんだよ、オレ何も聞いてねーんだけど!?


…もしかして、それが報酬じゃねーよな…


「あ!修也!このゲーム、報酬でもらったんだけどさ…」


悠人がそう言おうとしたが、オレの顔をみて途中で言うのをやめた。

なぜならオレが凄く不機嫌そうな顔をしたからだ。

いや、怒るに決まってんじゃねーか!!こんな報酬だったってオレ知らなかったんだぞ!?


「お兄ちゃんが気絶してそのまま目を覚まさないのが悪いんでしょ」


優里香がオレを睨みつけながらそう言い、再びゲームを再開しだした。

…確かにそうかもしれねーけどよー、普通だったら依頼に行く前に報酬のこと教えておくだろ!!


オレは優里香をジー…と怒りをこめながら見つめ、少し隙ができた瞬間に優里香の持っているコントローラーを奪いとった。


「あぁっ!返してよ今勝てそうだったのに!!」


「うっせーな!オレに報酬のこと何も教えずにいたのが悪いんだよ!!」


しかしオレはチッと舌打ちをしてコントローラーを優里香に返した。

だって優里香が半泣きでオレを睨んでくるんだぜ?さすがに返すしかねーだろ。


結局オレは少しそこら辺をブラブラしてくると言って家から出た。

そういや最近は冷に外に行くって言っても何も言われねーなー、まあその方が逃げなくていいから良いんだけどよ。


ってなんでまたアーロンさん!?

外に出るとアーロンさんが待ち構えていた。


「なんで家の前で待ってんだ?中で待ってればいいのによ…」


「いやーそれがね、中に入ろうと思っても、今いいところだから少し待って!、と言われてからずっと待っててね…」


はあ?なんだって?

こうなったら半泣きとかそんなの関係ねえ!

たっぷり説教してやるぜ!1分ぐらいなぁ!


「あ、修也君そんなに怒らないで、嘘だからさっきの」


「そんなまぎらわしい嘘つくなよ!!」


あーもう、この人とは話すだけで疲れるんだよな。

でもじゃあなんで家の前で待ってたんだ?

誰かに用事があるんなら中に入ればいいのによ。


「ちょっと修也君、こっちに来てくれるかな?」


そう言ってオレはアーロンさんに近くの広場まで連れて行かれた。


「実は修也君に用事があったから家の前で待っていたんだ。

それにできれば他の人には聞かれたくはなかったからね。」


アーロンさんはベンチに座りながら言った。


いやそれ家の前で待ってた理由になってねーよ!!オレが家から出なかったらどうしてたんだよ!!

まあ、アーロンさんの事だからツッコんでも意味ねーだろうけど。


「あのさ、聞かれたくない話だったら普通こんな広場に来ないんじゃねーか?」


とりあえずこれだけ言っておいた。


「あ、確かにそうだね、でも別にいいや」


なんでだよ!?やっぱりこの人にはどこをツッコんでも同じ結果じゃねーか!!


「実はね、大切な話があるんだ」


で、聞かれたくない大切な話でこんな大きな広場を選んだってわけか。

もうオレは何もツッコまねーぞ、何もツッコまねー。


「今、ドラゴン達の襲撃回数が増えてきているのは修也君もわかってるよね?」


「え?あー、うん、なんとなくはわかってるけどよ、それがどうかしたのか?」


前にギルド前にでっけぇドラゴンが出現したし、その後はゴブリンドラゴンも襲撃してきたしな。


「多分、次 襲撃してくるドラゴンを倒したら君のM92Fの中にある歪んだ空間が満タンになると思うから、修也君達はもとの世界に帰ることができるだろう」


マジ!?ついにもとの世界に帰れるのか!?

じゃあ悠人達にも伝えねーとな!


オレはその場から走りだし家に帰ろうとする。


「ちょっとまって修也君!これからが本題なんだ!」


へ?今ので終わりじゃねーの?


オレは顔をしかめながらアーロンさんのもとへ戻る。


「今さっきもとの世界に戻れるといったけどね、つい最近ドラゴンのボスの居場所も突き止めることができたんだ」


「それで?」


「それでね、修也君にはもとの世界に帰らずにこのドラゴンの討伐を手伝ってほしい」


「はあ?嫌に決まってんじゃねーか!それにそれだったら悠人達も一緒に戦う方がいいだろ!」


オレはそう言ってまた家に戻ろうとする。


「修也君!君の力が必要なんだ!それにこのドラゴンは凶悪すぎる!君も友達と離れるのは辛いだろうが友達が亡くなったりするよりはずっといいに決まっているだろう!?」


「うっせーな!そんなのアーロンさん達の事情だろーが!オレは何も関係ねーだろ!」


するとアーロンさんは少し黙りこみ、再び話しだした。


「……ドラゴンのボスは修也君なしには多分倒せないだろう、そしてこの世界はそのドラゴンによってめちゃくちゃに破壊されるだろうね」


「嘘つくんじゃねーよ、オレはアーロンさんより弱いし、アーロンさんがいればそのドラゴンにも勝てるだろ」


オレは近くにあった木に寄りかかり、そのままズルズルと座りこんだ。


「私はそのボスドラゴンを実際に見たからわかる、あのドラゴンは魔法攻撃が全く効かない、それに剣などの攻撃もあの鱗では傷をつけることすらできない。

…だけど修也君ならできる!意外性のある修也君ならきっと倒せる!そう確信したんだ!」


なんでだよ!?そんな理由でオレを帰らせないようにしてんじゃねーよ!!!


「あと、修也君を止めている理由はもう一つあるんだ」


「なんだよ!同じような理由だったらオレはもとの世界に帰るからな!!」


「ボスのドラゴンは修也君にマーキングをつけている、それが修也君の周りにドラゴンがたくさん出現する理由なんだけどね」


「ならオレがさっさともとの世界に戻る方がいいじゃねーか」


「いや、だからボスのドラゴンを倒すには修也君の力が必要だと言ってるじゃないか。

それに修也君がもとの世界に帰ったら、ボスのドラゴンはこの世界をめちゃくちゃにした後に多分修也君の世界も破壊しに行くと思うよ。

あのドラゴンは空間を操っていたからね」


「………」


「まあ、別に今答えを出せとは言わないけどね、修也君を呼び止めたのも話を最後まで聞いて欲しかっただけだし。

だから、次のドラゴンの襲撃までに結論をだしておいてくれ」


アーロンさんはそう言ってベンチから立ち上がり広場から去っていった。


いきなりこんな話を聞かされてオレの頭がついていくわけねーだろ!

…くそ、頭の中ぐちゃぐちゃじゃねーか。


オレは頭を掻きむしりながら家まで戻った。








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