ドラゴンいないんですけど!【冷視点】
私達は今、悠人達と別れてドラゴンの方を追っている。
「アーノルドさん、今思ったんですけど最近おかしくないですか?街の中にドラゴンが出現したり、今もドラゴンが街を襲撃してるし…」
「うん、というよりまずドラゴンが人のいるところに姿を見せてるところからおかしいんだけどね」
…そうなんですか?でも、私達はアーロンさんに会った時から何度も普通にドラゴンと遭遇してるんですけど。
私は疑問に思いながらアーノルドさんの後を追う。
「そうそう、もしかしたらドラゴン第二次侵攻が始まるかもしれないって言われてるしな」
弘毅が手に持ってる果物を頬張りながら言ってきた。ってえぇ!?第二次侵攻ってなんですかそれ!?
こんな呑気に歩いてて大丈夫なんですか!?
「ちょっ…それ物凄く危ない状況じゃないですか!!」
「でも、ドラゴンのボスがわからない限りどうしようと止めることはできないからね」
「え?じゃあドラゴンのボスさえわかれば第二次侵攻を防げるってこと?」
アーノルドさん、優里香の順に話す。
「まあ、そういうことだね、ドラゴンのボスが、他のドラゴンを形作ってるから、ボスさえ倒せば他のドラゴンも全て消滅するんだよ。
逆に言うとボスのドラゴンを倒さないとドラゴンは永遠と出現してくるってことだけどね」
…マジですかそれ。
じゃあ早くボスのドラゴンを見つけないとやばいじゃないですか。
だからって焦ったところで見つかりにくくなるのはわかってますけど。
「とりあえず、今は目の前の敵に集中しないとな」
弘毅がドラゴンが暴れていたところ見ながら言う。
「…そうですね!」
そう言ってドラゴンがいたところに着いたんですけど…
…え?
そこにドラゴンは居なく、1人お腹をおさえて苦しんでいる見覚えのある男性が1人寝転がっていた。……なんでアーロンさんがここにいるんでしょうか…。
「…なんで兄さんがここに居るんだ?」.
アーノルドさんがアーロンさんに向かってそう言った。
…って、兄さん!?
「げっ、アーノルド、まさかアーノルドが、ここに来るとは思ってなかったよ、修也君にも偶然会ったし今日は知り合いによく会うねー、ハハハハ…」
「ハハハハじゃない!兄さんはあの時のケガのせいでもう戦える状態じゃないんだから!」
アーロンさんが誰かに説教されるのは初めて見ました。
後修也も来てたってことはドラゴンはもう2人で倒しちゃったんですね…。
「いや、それにしても今回のドラゴンは強かったよ。まさか炎と風、2種類の属性を持っているとは思わなかったしね。あれだけ強いとドラゴンの下についてしまった人も何人かいるだろうな」
アーロンさん…戦っただけでそこまでわかるとは思ってませんでした。
スゴイですね、正直バカにしてました。
「フッフッフ、冷ちゃん、今ので少しは私のことを見直してくれたかな?」
…でもなんかウザいです。
ハバネロで生き埋めにしてしまいましょうか。
「まあ、とりあえずここにいる必要はもうないみたいだし、早く悠人達の手伝いに行かないと」
優里香がそう言ってきた。
そうですね、修也も多分そっちにいってると思いますしさっさと終わらせちゃいましょう!
そんな風に考えながら悠人達の方へ行った私達だったが、悠人達の方に着いた途端私達は絶句した。
「…全滅してるし」
弘毅が呆れた顔で言う。
いや、ただ全滅してるだけだったら呆れてる場合じゃないんですけどね。
「見るからに自滅してるとしか考えられないでしょこれ」
次は優里香が呆れた顔で言う。
悠人と千香は足をおさえて苦しんでいるし、修也は…いや、なんでもないです。
こうして私達は呆れながら修也達の救助、兵士の救助に向かった。




