手伝うぜ!
オレはコルトガバメントを取り出して、予備のマガジンを取りやすいところに移動させる。
対人戦の時はほとんどこの銃だからな、マガジンは沢山いるんだよ!
といっても2、3個だけど。
「んー、だけどよー、なんでドラゴンの下につくんだ?意味わかんねー」
「それは、やっぱり力がほしいからとか?
現に今あの人たちドラゴンに力貸してもらってるし」
千香がそう返してきた。
力がほしいって、それだけのためにドラゴンの下につくのはおかしいんじゃねーか?
たったそれだけの為にオレたちを敵に回すなんてよ本当馬鹿だな、うん、馬鹿共だ。
それに、だいたいそういうのは努力して手に入れるもんだろ!その力は偽物だ!バーカ!!
…と、なんかムカついたから頭の中で色々言ったけど、別にオレには関係ねーしどうでもいーか!
というわけでオレは背伸びをして準備運動をはじめる。
「んじゃ、やってやろうじゃねーか!」
そう言って準備運動を終えたオレはコルトガバメントを構え悠人のいるところまで移動した。
そして、悠人の目の前でなんとなくガッツポーズをとる。
風と火を使うヘンテコドラゴン(アーロンさんが教えてくれなかったのでオレ命名)を倒したからな!こんな奴ら10分もあれば余裕なんだよ!
「修也ー、そんな変なポーズとらなくていいからさ、ちょっとそこどいて前見えない!」
「うっせーな!って変なポーズってかなり酷くねーか!?」
すると、悠人達の方が隙を見せたと思った敵の1人がオレの方に斬りつけにきた。
んー…、流石に1人でくるとは思わなかったんだけど。
オレは相手の斬りつけてきた剣を白刃取りしてみる。
なんかよくわかんねーけど運良くできたぜ!
人生初白刃取り!そして人生初白刃取り成功!!
なんでオレ白刃取りとかしたんだろ。
…まあいーや、とりあえずこいつ邪魔だし倒しとくか。
オレはコルトガバメントで相手の顔面を撃ち抜く。大丈夫 大丈夫死んだりしねーからよ。
「なあ、悠人、ここの兵士はまだ1人も死んでねーよな?」
「ん?あー、沢山倒れてるけど死者はまだでてないっぽい」
ふう…そのことだけ心配してたんだけどよ、これだけ戦って死者ゼロってスゲーな!?
「ここはなんか回復魔法に優れた人が多いからなー。
それにそうじゃないとオレが兵士を戦わせるわけないだろ?」
ん?あ、そうか、よく考えれば悠人だけでもこんな奴ら楽勝じゃねーか!
…ってならなんで、千香が急いでオレを呼びにきたんだ?それになんでまだ相手に勝ってねーんだ?
オレはそう思いながら悠人に目線を向ける。
…ん?なにか足に異変が、あるように感じますが?
「あ、いやー、修也を追いかけてる時に足をひねったんだよね」
おい!!!何言ってんだ悠人!!
さっきオレが兵士を戦わせるわけないとかなんとか言ってなかったか!?絶対無理じゃねーか!!
…アーロンさんは腹痛で戦闘不能、悠人は足を負傷で戦闘不能かよ!
なんかもう……ドンマイ!ドンマイだな!!
「あー、じゃあオレがさっさと終わらせてくるから早く足治しとけよ!」
そう言って、オレが敵の方に行こうとすると、次は千香がオレの前で足をひねって転倒した。
「…修也、足ひねった、痛い」
うん、見ればわかります。
はい、これで戦闘不能者3人目。
もうなんか嫌な予感しかしねーんだけどぉ!!
オレは千香をとりあえず安全なところに避難させて、ヤケクソになりながら敵が武器を構えているところまで突っ込んだ。
「あーもう!邪魔だから早くそこどけバカ!!って違う!どいたらダメじゃねーか!」
オレはそう叫びながら、体の一部がドラゴンの敵を次々とコルトガバメントでヘッドショットする。
オレはあんな痛い目には絶対あいたくねーからな!
悠人も平然そうな顔してたけどまだ涙目だったしな、かなり酷いひねり方したんだろーなー…
ってダメだダメだ考えちゃダメだ。
ん?そういや、優里香とか弘毅、冷はどこにいるんだ?あと、アーノルド。
まあ、アーノルドはドラゴンを止めるとか言ってたから3人共それを手伝うためについていった、とかそんな感じだろーな多分。
よし、だいぶ落ち着いてきた。
オレはコルトガバメントを乱射するのを止め、冷 特製ハバネロを取り出す。
馬車にいるときに盗んだんだよな、全部で50本ぐらい、まあ、それでもあの異次元ポケットの中にはまだ沢山はいってたけど。
弾がもったいねーからこれも使わせてもらうぜ!!
オレは手袋をつけて、ハバネロをそこでグチャグチャにして、アイスの棒を重ねて長くした物にハバネロをコーティングする。
あ、勿論相手は攻撃してくるからそれを避けながらだけど。
《1分後》
つっついにできた…これが本当の…本当の最強の武器だぁ!!
その名も、ハバネロソード!はい、そのまんまですね。
まあいーや、こいつを敵全員の口の中に突っ込んで発狂させてやる!!
でも、このハバネロソード、かなりデリケートだからな、壊さないようにしねーと。
……あ。
しかしオレはここで重大なことに気づいてしまった…うん、オレ剣とかつかったことねーや。
「クソー!!!作った意味ねーじゃねーか!!」
オレはハバネロソードを上空に思い切り投げ、結局コルトガバメントを構えた。
オレの苦労が台無しじゃねーかー、まあ自分で投げ捨てたんだけどよ。
オレは3発ほど銃を撃ち、ハバネロソードが空中に飛んでいくのをボーッと見ていた3人をとりあえずヘッドショットした。
「もう弾とか考えずにさっさと片付けてやるからそこから動くなよ!」
まあ、それで動かないバカがいるわけねーけど。
オレは襲ってくる敵に向かってコルトガバメントで弾を連発で撃つ。勿論全部ヘッドショットで。
ドラゴンの力を貸してもらったとかいってもよ、そのドラゴンにオレは勝ってんのにこいつらが勝てるわけねーだろ。
そう思いながら最後の1人に向かってヘッドショットする。
はあ、やっと終わったぁ…結局オレは痛い目に合わなかったし、やっぱりあれはただの偶然だよな。
オレは地面に仰向けに寝そべって空を見上げた。
空から何かが降ってくる。
…なんだあれ?なんか見覚えのある赤い色だけど。
ん?あーなんだオレが作ったハバネロソードかなら大丈夫…
って大丈夫じゃねえよ!!
しかしそう思った時にはもう遅かった。
ハバネロソードは最悪なことにオレのデリケートゾーンに直撃し、地面にコロンところがった。
急所andハバネロの辛すぎるゆえの痛さによるダブル効果…じゃねーか…
まさか、悠人より悲惨なことに…なる…なんて…
オレは最後にハバネロソードを頭上に掲げ意識を失った。




