ピンチ!
どうすればいいんだ!?
オレはずれ落ちてくるズボンを引っ張りながら、ドラゴンの攻撃を必死に避ける。
もう、こんなドラゴン無視してさっさと逃げてーんだけど!
でも、今ここでオレが逃げたら街がどうなるかわかんねーし…悠人達がすぐにくる保証もないしな。
オレはC4を手に持てるだけ取り出す。
そして、自分の前に適当にばら撒き設置。
くらえ!今とっさに思いついた返り討ち爆発作戦!!
C4の事など少しもわからないドラゴンはそのままオレに突撃しに来た。
バーカ、くらえ…って速っ!速すぎるだろ!
オレはギリギリのところでしゃがんで回避したが、ドラゴンの突撃の勢いで後ろに吹っ飛んだ。
…このドラゴン、今まで戦ったドラゴンの中で一番強いぞ、多分…。
思ったより強いとか、そんなレベルじゃないじゃねーか…
ドラゴンはオレが躱したことに気づき、オレのいる方に顔を向ける。
そして、オレに向かって真空波を放ってきた。
オレは仕掛けておいたC4を爆発させてそれを防ぎ、少しドヤ顔をしながらドラゴンを睨みつけた。
ただ、オレが睨みつけた時には、ドラゴンはオレの目の前まで接近していて、既に攻撃体制をとっていた。
ちょっとまてよ、おい…。
「危ねぇ!!」
オレはドラゴンの腕振り下ろし攻撃を間一髪で避けて、横に転がった。
しかし、ドラゴンは続けてオレに灼熱の炎を吐こうと準備している。
…ヤベ、オレ死んだかも。
そして、ドラゴンは口の中にためていた灼熱の炎を吐き出し、オレはその炎に焼き消された。
と、オレでもそう思った。しかし、実際はオレの目の前で何故か炎が止まっていた。
ついにオレも超能力とか魔法みたいな奴が使えるようになったのか!?
まあ、そんなわけねーのはわかってるけどよ。
オレの後ろで、アーロンさんが防御の魔法を使い、ドラゴンのブレスを見えない壁で防いでいた。
「なんでアーロンさんがいるんだ?」
「なんでって、助けてあげたのに酷くないか修也君!」
だってあれじゃねーか、オレもついに魔法が使えるようになったー!って一瞬思ったのによ、アーロンさんがいたせいですぐにオレじゃないっていう現実に襲われたんだぞ!
まあ、別にいーけど。
「あ、今思ったんだけどよ、どうせアーロンさんはオレが戦っているところ全部見てたんだろ?じゃねーと、こんなナイスタイミングで助けれるわけねーしな」
「さすが修也君!実はこれ、私のところに来ていた特殊依頼でね、依頼場所に来てみたら修也君が戦っていたから、修也君がドラゴンを倒すまで隠れて待っておこうと思ったのさ!」
おい!待ってないで手伝えよ!!どう考えても勝てる感じじゃなかったじゃねーか!
するとアーロンさんはオレを防御している魔法を勢いよくドラゴンに押し付け、ドラゴンを吹き飛ばした。
「どうだい?すごいだろこの防御魔法、まあ私はこの系統の魔法しか使えないけど」
うん、すげー、すげーけど…それしか使えないんじゃ意味ないじゃねーか!
そういや、前にドラゴンと戦った時もこんな魔法を使ってた気がする。
「アーロンさん、じゃあオレが突っ込むから援護頼むぜ…」
「いやいや、修也君、私はこんな魔法しか使えないと言っただけで攻撃できないとは言ってないよ」
…攻撃って言ってもどうせさっきみたいな吹っ飛ばすことぐらいしかできねーだろ。
するとアーロンさんは、ドラゴンの頭上にバリアをはり、そのまま上からドラゴンを押し潰していった。
フッフッフーと笑いながらオレにドヤ顔を見せてきた。…なんかうぜー!
しかし、ドラゴンもそのまま押し潰されるわけにはいかないらしく、全ての力を込めて立ち上がりバリアを破壊する。
オレはついさっきまでドヤ顔をしていたアーロンさんに向かってブーイングをした。
って、アーロンさん?
アーロンさんは急に腹をおさえてうずくまった。
「えぇ!?どうしたんだよ!?」
オレがそう聞いても、アーロンさんはグッジョブとサインするだけで他の返事はしてくれない。
そういや、初めてオレと戦った時も戦った後に腹をおさえてたような…
って結局またピンチじゃねーか!
あークソ!悠人達もなかなか来ねーし、もうオレのとっておきを使うしかねーじゃねーか!!
今考えついたとっておきをよ!!




