お見舞い!
救護班に医療機関まで運ばれたオレは、足の骨折とか腕の手術が終わり、今病室で寝転がっていた。
あー…暇!
前も風邪で寝たきりになってたけど今回は粉砕骨折で、だからなー。
後一週間ぐらいはここにいろって言われたしよ!
そういや、ドラゴンが消滅した時にやっぱり歪んだ空間がでてたな、それもこのM92Fの中に入ってったけど。
もう、M92Fの中から出そうとするのはやめたけどな。だって全然出てこねーし!無理だし!
今オレの足には創外固定がしてある。骨にピンが刺さっていて外側にも金属が出ているせいで何となく不恰好だ。
この世界では医療が発達していて完璧に元通りに治すことができるって聞いたけど、本当か?
魔法でチャチャッと治したりできねーの?
いや、魔法は使うって言ってたけどさ、こういう重症な時は魔法だけでは回復させれないそうだと。
はぁ…魔法で傷跡が残らないとかそういうのはどうでもいーからよーサッサと治してくれねーかなー。
因みに腕は思ったより軽症で魔法でチャチャッと治った。あーあれね、ドラゴンの回転で吹っ飛ばされた時にできた怪我のことね。
ゴブリンにやられた肋骨に関してはヒビすら入ってませんでした。
「暇暇暇暇暇ぁー!!せめてなにかする事あったらいーのによー!」
オレはそう言ってベッドから降りる。
あっ創外固定だからある程度の事は大丈夫らしい。
魔法で補強もしてあるらしいし、まあそのせいでリハビリもすぐにはじまるけどな。
「修也ー、調子どうー?ってなにその足カッコ悪っ!」
「うっせーな!第一声がそれっておかしくねーか!?」
千香がお見舞いに来てくれたのは嬉しいけど、いきなり足の事を言われるとさすがにオレでもショックだよ!
「そういやここすごいよねー、普通だったら治すのに何ヶ月もかかるのにここは二週間で完治できるらしいし」
「全然おせーよ!普通だったら1日で完治だ!」
「修也、ここ丁度病院だし、頭もみてもらおっか」
大丈夫、大丈夫です。冗談だから。別に頭みてもらわなくても大丈夫だから。正常だから。
すると、千香がリンゴを切ろうと、手に持っていたカゴからリンゴを取り出した。
「一度これやってみたかったんだよね」
なんでだよ!それに千香がやると危険ってのはわかってんだよ!絶対失敗するだろ!ドジするだろ!
「じゃあオレはリハビリ行ってくるから、必ず生きて帰ってこいよ、全身傷だらけになって帰ってくるなよ!」
そう言って病室から逃げようとしたが、バランスを崩してその場に倒れた。
「頑張って練習したのに…食べてくれたっていいじゃん!」
千香が頬を膨らませて怒る。わかりやすっ。
練習したんなら大丈夫かもしれねーな…1パーセントぐらいの確率で。
「仕方ねーな、わかったよ!食べてやるよ!」
この時、1パーセントでも大丈夫って思ったオレがバカだった…
あの後やっぱり千香は思いきり失敗し、リンゴがオレの頭に直撃するわ、包丁がおれの顔のスレスレのところを通って壁に突き刺さるわ、物凄く大変な事になった。
このままじゃオレ、骨折以上に怪我するって!!やっぱり千香が練習したところでなにも変わんねーじゃねーかー!!




