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ナイフVSハンドガン!

建物の影から次々とナイフが投げられてくる。

んー…なかなか場所が特定できねーな。

オレは弘毅を抱えてナイフを避ける。躱しにくいナイフはM92Fで落としたりして。


「なんだあ?ボッコボコにされんのがそんなに怖いかよ!」


そう言ってオレは一瞬見えた相手の影をM92Fで撃ち抜いた。


ちっまたハズレかよ。


オレが撃ち抜いていたのは、相手のコートらしき物だった。


少しでもダメージを与えれたら結構楽になるんだけどなー。


んー…どうすればいーんだ…?

一度作戦を考えるためにオレも建物に隠れる。


弘毅がいるからなー、いつもみたいに突撃はしねー方がいいし…

考えている間にもナイフが沢山飛んでくる。


おいおい、ナイフの量多すぎだろ!


もう、グレネードを投げつけてやるか!?

いや、周りに被害がでるからさすがにしねーけど。


ん?グレネード?あっスタングレネード使えばいいじゃねーか!


まあ、周りに被害がでるって言ったらでるけど、死んだりすることはねーから我慢してもらうか!

オレ達は命かかってんだし。


…というわけで、スタングレネード(フラッシュバン)を投げつけてやる作戦開始!


相手の位置もあれだけナイフを投げられたらなんとなくわかるしな。


フラッシュバンで頭がクラクラしてる間にフルボッコにしてやるぜ!


オレは建物から勢いよくでて、投げられてきたナイフを避ける。


「そこかっ!」


そして投げられてきた方向にスタングレネードを投げつける。


はい!耳と目を塞ぎましょー!


凄まじい閃光と爆音が鳴り響く。

はい!じゃあいきましょーか!フルボッコタイム!


「あ?いねーんだけど」


建物の裏には誰もいない、うまく隠れやがったな!


「ムカつくなーおい!!正々堂々勝負しろよ!」


返事は返ってこない、その代わりにナイフが飛んできた。

…オレは返事が欲しかったんだよ、ナイフが欲しいとか言ってねー!


オレはナイフが飛んできた方向に銃を乱射する、ついでにもう一回スタングレネードも投げる。

悠人のだけど、別に沢山使っても大丈夫だよな?


結局効かなかったみたいで、すぐにナイフが飛んできたけど。


あー、もう無理、限界だ!

オレは弘毅をできるだけ安全なところに避難させ、ナイフが飛んできたところに飛びこんでいく。


飛んでくるナイフをギリギリ全部躱して、ナイフを投げつけていた相手のところまで走る。


「よお、やっと見つけたぜ。

じゃあ準備はできてるよなぁ?」


って、ん?こいつギルドの奴じゃねーか?ギルドの…わかんねえけど男の人。

っていうかなんで弘毅を襲ってるんだ!?


「おい!お前確かギルドの…」


「お前こそ!何依頼の邪魔しているんだ!!」


は?依頼…?


「なにいってんだお前、人殺しをする依頼とか、オレは見たことねーし、あるわけねーだろ」


「人殺し?するわけないだろそんなこと!

あれは人じゃないんだよ!」


は?弘毅はどこからどう見ても人…。

って、こ…うき?


弘毅から翼が生えていた、まるで悪魔のような翼が、そして尾骶骨の近くからトカゲのような尻尾がのびていた。


「だから俺に話しかけんなって最初に言っただろーが、どうせ みんな逃げんだし」


そう言った弘毅は、龍のような姿をしていた。いや、人間の姿ではあるけど、頭に角が生え、翼があり、尻尾もある。


「修也、今日は…ありがとな。

どうせ裏切られるのはわかってたけどよ、まあ、礼は言っておかねーといけねーし…」


弘毅の目から、雫のような物が落ちているのがわかった。


「なにがありがとうだ!人間モドキが!魔物はここから立ち去れ!」


ギルドの男がそう叫んだ。

…ふざけんじゃねえ。


「おい、誰が、人間じゃないって?どう見ても立派な人間じゃねーか。

その人を魔物だ?人間モドキだ?

ふざけんじゃねえ。

外見が微妙に違うだけじゃねーか、それだけで人を差別してんじゃねーよ!!!!」


思いきり、ギルドの男の顔面を殴る。

そして、そいつの依頼状を取り出し跡形もなくなるぐらい何度も破った。


「修也…」


「弘毅!!」


弘毅の言葉をオレが遮る。


「お前は立派な人間だ!

だから自分に自信もてよ!」


「うるさい、俺は半龍人なんだよ、人間なわけないだろ!

だから狙われてるんだよ!あいつの言ったとおりだ!人間モドキだよおれ…」


弘毅の言葉はまた途中で遮られた。次はオレが途中で平手打ちをしたからだ。


「うっせーな、半龍人?結局人間じゃねーか。狙われてんならオレがずっと守ってやるよ!」


そう言って、予備に買っておいたアイスを渡そうとした。


「いらない、アイス嫌いだし。」


涙を隠しながら弘毅がそう言った。

素直じゃねーなー

無理やり口の中に突っ込もうとする。


「辞めろって!本当に嫌いなんだよ!!」





こうしてこの後、親のいなかった弘毅はオレの家に住むことになった。


あ?なんか忘れてる気がすんだけど…

まあ、いっか!


この後 プレゼントのことに帰ってから気づいたオレは、何かないかと探した末に見つけたアイスのあたりの棒を千香にあげてみた。


結果は勿論 最悪な事になったけどな!













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