表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/5

あとのまつり

【不信】【幸福】【利口】【レベルアップ】【愛】

明るい気持ちになる詩ではないです。

【不信】


 いいの

 知っていたから

 幻だってこと


 かまわないの

 あやまらないで

 こうなるって思ってた


 ずっととか

 いつまでもとか

 永遠にとか


 久遠の響きは刹那の声に乗せられて

 甘い歌は流れる現実を揺らめいて


 知っていたの

 知っていたの





 だからいけないんだって、いいたいんでしょう

 なら教えてよ

 しんじる、って、なあに?


 




【幸福】


 幸福なんておとぎ話を

 どうして夢見てしまったんだろう



 ブレーキをかけるべきだったのだ

 この道がいつまでも続くなんて

 まさか本気で思っていたのだろうか






【利口】


 かつての私はもっと利口で

 かつての私はもっとわきまえていて

 

 期待なんてしなかった

 胸を焦がしたりしなかった



 ああ、でも、一度知ってしまったら

 なかったことになどならないのに



 なにも求めないでと

 ただ一つの願いを唱え続け

 私は存在に専念する






【レベルアップ】


 最初はそれが嬉しかった

 最初はそれでじゅうぶんだった


 ねえ

 でも

 もう少し

 あと少し



 そうしたらもっと輝いた

 そうしたらもっと満たされた


 ほら

 ね

 もっと

 もっともっと

 もっともっともっともっともっと




 穴を埋めているつもりだったのに

 いつのまにか懸命に穴を掘る


 穴がなくちゃ満たされないもの

 だからもっと掘らなくちゃ






【愛】


 だいすき

 だいすき

 わたしはかわらない

 わたしはいつまでもかわらない

 あなただけをあいしてる

 あなただけをあいしてる



 これだけ毎日唱えているのに

 もう薄らいでしまいそう


 絶対に気づいてはいけないことに気づいているけれど

 でもわたしは気づいていない

 気づいていないからだいじょうぶ

 わたしはだいじょうぶ


 愛って永遠なの

 なんてすてきなんでしょう








追加しました。

遠い未来にまた追加することがあるかもしれません。


読んでいただき、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ