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前田荘777号室  作者: 吉岡 澪
トラトラトライ
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鉄腕コれクター・マー やらかいボール編 いち

マーファンの皆さんお待たせいたしました。

「あれ?」

 足名稚が疑問を投げかける。


「ソフトって九人いなきゃダメなんじゃないか? 三木くんは来れないだろうからあと二人どうすんだ?」


 ここでマーは胸を張る。ハカナがそれを羨ましそうに見つめる。

「心配ご無用。既ニ店主さんに声をかけてアります。最後の一人にツいてはノープランですが」


「駄目じゃん!」


 きっちりツッコミをいれるホミカ。職人芸。


「あと一人か。よし。私は知り合いをあたってみるか」


「ハカナさん、あなたどんだけ出たいんですか……」


「確か納戸にグラブとバットがあったはずだ。期間はないけどみんなで練習しようじゃないか」



「おー!」


 斎藤の一声に応じる面々。なんだかんだまとまりがある。













 翌日から練習が始まった。野球の経験がある斎藤の指揮のもと、汗を流す。しかし、ルールをよく理解していない者が多い。九人目の枠が埋まっていない問題も未解決だ。ハカナの知り合いという点も不安材料である。



「ファーストいくよー」


「松風さん? 私はサードですよ!?」


 松風はベースランニングでサードに向かって走るタイプなのだろう。


「こいつを使ってボールを打ち返すんだな。それっ!」


 ボールはバドミントンのスマッシュ並の速度で……。


「うわっ俺の部屋の窓が!」


 青野の部屋の窓を御陀仏に。斎藤は頭を抱える。これで三枚目である。



 時間というものはあっという間に過ぎるもの。当日は大丈夫だろうか。


「ベストを尽くすしかないわね……」


 ホミカの孤軍奮闘だったりして。











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