帰宅後、すぐに
ホミカとマーは駅からのウォーキングを終え、前田荘へと戻ってきた。自転車があったほうがいいなと思うホミカ。しかし、そんなハイカラなものなんて持っていない。そこは割りきるしかない。
さて、前田荘の玄関には住人の名前が書かれた札がぶら下がっておりその裏表で誰がいるのか一目で分かるようになっているのだが、現在青野と松風が不在のようだ。あのメンバーの中では納得である。
マーが唐突に切り出した。
「ホミカさン。折角ですからわたシの部屋でゲームでもいかがデす?」
「ゲームというと?」
「魚雷船ゲーム」
「古っ! ていうか今の世代には通じませんよそれ! ここは三丁目じゃないですって!」
ツッコむホミカ。魚雷船ゲームが分からない人は大人に聞いてみるといいかもしれない。
「そうですか……それは残念ですね。もしワたしに勝ったラ、ペルシャの絨毯ヲ安価で下取りしましタのに」
「大丈夫です。そもそもそんな絨毯持ってませんから」
二人がくだらないやりとりをしていると、斎藤が現れた。
「ちょうど良かった。二人ともちょっといいかい?」
「なんですか」
ここで凄い発表。
「実は……アリテレのチケットが取れたんだ! 三木選手が生で見られるぞ」
「ファッ!?」
ついに地元のアマチュアチームではなく、プロのアリテラーを生で見られる。全ホミカが泣いた。




