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前田荘777号室  作者: 吉岡 澪
新生活は習うより慣れよ
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学校へ行こう!  大学生編  Ⅰ

 あっという間に目的の駅に到着した。電車とは意外に速い乗り物である。ぐう優秀。それにしても、やはり市の予算などが根本的に違うのだろう。ゴージャスな駅舎である。


 いそいそと降りたのち、ターミナルへ。バスを使おうと思ったが今日は歩いてキャンパスへ向かうことにした。ルートを確認しようというホミカらしい考え。


 堅実志向は後々役に立つと彼女は信じているのだ。


 場所は頭に入っているので問題ない。

「じゃ、いきましょうかね」

出発進行。そして、もう一人。フードを深くかぶり、ジージャンを履き、変装したあの人。もうツッコむのもやや面倒くさい。


 余計なの(マー)もくっついて来ていた。しかしホミカは尾行に気がつかない。どこかぬけている愛すべき存在である。尾行したからといって、販路拡大には繋がらないような気がしないでもないが……。


 ロータリーを抜け、商店街に入る。前田荘の付近と違ってシャッターが目立つ。人口は都市部に集中しがちなのだなと変に感心。地方都市は人口の減少に対して、もっと真剣に向き合うべきではなかろうか。


 さて、大学なのだが実は駅からそう遠くはない。バスにこだわらなくてもいい距離だったりする。ド田舎出身のホミカは小・中・高と二時間以上かけて登校していた。大学は交通機関などで楽に通えそうだ。船に乗る必要が無いのもありがたい限り。


 シャッターの多い商店街を抜け、橋を渡れば大学はすぐそこに。一級河川を真下に見つつ、昔橋がなかった頃は大変だったんだろうななどと考えながらホミカはキャンパスへの最後の百メートルを踏み出した。


 




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