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きっかけ(4)挫折!?

作者: ララ

「おっどうした?もうやめるのか?」

いきなりの振りに驚く植木。

「ちっ違うんです。辞めるんじゃなくてこないだの自分がなんか情けなくなくなっちゃって。」

「そうか。確かにな。急にぶったおれるんだもんよ。」

「ははっあの時斉藤さんが水をぶっかけられていなかったらどうなっていたことやら。」

「大丈夫だ!心配すんな!体力ないやつはたいていそうなる。」

(ほっ本当かな?)心の中で植木が疑問に思う。

「そうだ!今度友達の試合やるんだけど見に来ないか?」植木に誘うマスター。

「えっ試合ですか?いいですけどいつですか?」

「今度の土曜日。どうだ空いてるか?」「はい。今のところは。」

「んじゃー待ってるよ。」チケットを渡す斉藤。

「そういえばあんたっ私に一度もチケットをくれたことないじゃないか。」怒る奥さん。

「えっそうだっけ?」とぼけるマスター。

「そうだっけじゃないよ。私あんたの試合見たことがないし、現役時代もチケットが取れないとかいってさぁ。」

「えっ見たことないんですか?」奥さんに聞く植木。

「そうだよ。私この人が現役時代にチャンピョンになる直前で結婚したんだけどさぁ、チャンピョンになる前も見たことないしなった後もないし。」ちょっと悲しそうに言う奥さん。

「すまん。今度はあげるからさ。」「んじゃー約束だよ。」

営業中にもかかわらずイチャイチャはじめる夫婦。

気づかれないように静かに「お邪魔しましたぁ。」と退席する植木。

ドアの前に立つ時にマスターに気づかれる。

「おいっ金まだ払ってもらってねえぞ!」

「しーっ」「しーっじゃないよ!」

「ばいばいー!」「ばいばいじゃないよ待て!」


―そして土曜日―

試合当日。

会場まで立つ植木。マスターが歩いてくる。

「よう、おまたせ!」元気に歩み寄るマスター斉藤。

「んじゃ中にはいろうか。」

会場内。まだライトが周りに当てられて周囲は明るい。

パイプ椅子に座る二人。

「飲み物はいるか?」気遣う斉藤。

「あっ気遣わなくて大丈夫ですよ。」返って気遣う植木。

「まぁ気にすんなよ。とりあえず買ってくるわ。」一人で残された植木。

目の前のリングを見ながらふと1人で思う。

「なんであの人、プロ辞めたのにボクシング続けているのかな?健康維持だって言ってたけど他に理由があるのかな?」

「うぃっおまたせ!」飲み物を持ってきた斉藤。

斉藤は、自分用で特大のコーラの入ったカップにストローを通して持ってきた。

植木に持ってきたのは、缶をコップに移し変えたお茶だった。

(またっお茶かよ。。。)植木が心の中でぼやく。

「どした?優君。」「いやっあっありがとうございます。」

「もうそろそろ始まるかな?」うきうきと話す斉藤。

「あのー斉藤さん。聞きたいことがあるんですが。」

「なんだ?」

「実は・・・・・・」

突然周りが暗くなり周りでどよめきと歓声が響く。

するとスポットライトがリングに向けられると「おまたせしました。本日の試合・・・・・・」

とアナウンスが流れる。選手が入場する。

試合が始まる。殴りあう。

試合が終わる。

観客が皆帰り取り残されるようにポツンと残る二人。

「斉藤さん、思ったんですけど。」

「なんだっ!」

「いやっすごい試合でしたね。」

「まあ友達が負けたのは残念だったがなぁ。」

「負けた気持ちってどんな気持ちなんですかね?」なんとなく聞く植木。

「なに!?今そんなこと言ってどうする?」

「いえっぼくはただ・・・・・・」

「今何もやっていない状況で自分が負けたとか言ってるんじゃねぇ!」

「今お前にあるのは勝ったとか負けたとかじゃなくて自分に何ができるかだ。まずはその目標に向かってがんばれ!」

「はい。」

「ところでー聞くの忘れてたんだけど。」思い出したように聞く斉藤。

「はい。」

「キックボクシングとボクシングどっちをやりたいんだ?」

「えっそこで!?」シーンとなる中植木は固まる。

掃除のおばちゃんが近づいてくる。

「あんたらっとっとと帰りな!いつまでも余韻に浸ってないでよ。掃除の邪魔だよ。」怒る掃除のおばちゃん。

「すぐ帰ります。」声を合わせて謝りその場を去る二人。

次の日から植木の新たな挑戦が始まる。


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