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1.イマジン作家

「・・んせぇ〜、せんせえ〜!起きてくださぁい!」

うるさいな今こっちは三徹上がりなんだその甲高い声は俺の快眠を阻害する邪魔をするな俺はねr『バァン!』

「先生!起きてください!今日は新しく赴任される方が来るんですよ!うわなんですかこの部屋足の踏み場がないじゃないですか!」

「レビィ、頼むから寝させて。今日はほんと無理だから人間は睡眠を取らないと死ぬんだから。後迂闊に踏むなよ、ここはもはや地雷原」「ぐしゃ」

俺の腰くらいしか背丈がなく、人の耳とはおよそ違う10時と14時の針の場所に大きく丸い耳をつけたグレーのミディアムヘアの女の子は部屋に転がっているくしゃくしゃに丸められた紙ボールを踏んづけた。その瞬間紙が少し広がり、中から巨大な幹の豆の木が飛び出してくる!

「うわわわわわ先生なんでこんなもの書いてるんですか!こんなの本にできないでしょ!」

「レビィ、創作者たるもの想像したものはとりあえずアウトプットしてみるんだよ、まあそいつはどう考えても製本する時に問題になるからボツにしたが」

「いや、そんなの書く前にわかるじゃないですか!てかこんなもの床に捨てないでください!ゴミ箱に入れてください〜!」

豆の木はこの俺の缶詰小屋もとい仕事場を頂上に突き刺したままにょろにょろと伸びていき雲の上まで成長を遂げた。雲海の中に突き出た豆の木小屋の上で途方に暮れる俺とレビィ。あーあ、どうしようかなこれ。寝るか。

「せ〜ん〜せ〜い〜!ねるなー!!」


「【IMAGIC:MagicCarpet《魔法の絨毯》:アクティベート】」

俺はそう呪文コードを唱えると途端、宙に浮かぶエスニックな絨毯が出現する。

一年前、世界を一変させた電脳魔法は人類に【イマジンハザード】をもたらした。2050年、世界人口99.8%のシェアをほこる脳神経埋込型チップマシン【IMAGIA】のver.2.0がリリースされ新機能【IMAGIC】の発動ができるようになった。この『想像魔法』は人が想像できるものなら何でも発現可能というとんでもない代物であった。リリースノートに記された発動方法、【IMAGIC:〔発動する魔法の命名〕:アクティベート】を行うことで脳神経の電波命令を読み取り魔法現象を引き起こすのである。このシステムを持った人類はどうなるか?

この世界は善良な市民だけで構成されているわけもなく、悪意を持ったものたちが暴走し、あるいはたかを括った高校生がその青春の有り余る想像力で大災害を引き起こし、あるいは国の指導者が他国を侵略するために利用するなど、世界は一気に大混乱へと陥った。

「もう!先生これをどう役所に弁明するつもりなんですか!こんな目立つものすぐに見つかってお叱りを受けるに決まってるじゃないですか!」

魔法現象の中には、架空生物の誕生ももちろんあった。

魔法現象の中には、架空生物の誕生ももちろんあった。司法の整理が急ピッチで進められ半年で魔法によって生物を生み出すのは重罪となったが、一度大混乱となった世間に浸透されるのは難しく、今現在でも時より魔法生物が誕生している。この現実化架空生物は総じて『RealizedFictionalCreatures』から「リフィック」と名付けられた。

ここは魔法によって生まれた身寄りのないリフィックが生活する場所、リフィック保護院ノアシップの一角だ。目の前にいる少女レビィはネズミの特徴を持っているリフィックだ。

「いや、君が踏んづけたのが悪いじゃないか、魔法絵本の原本は危険物だよ」

「魔法絵本は製本時に読みやすい規模まで魔法を抑えるんでしたっけ。てか、どう考えても先生がそんな危険物を床に無造作に投げ捨てるのが悪いと思うんですけど。」

レビィ、そんなジト目で見ても仕方がないことなんだ。作家というものは物臭でなければならないのだよ。


そう。俺、乙木アルトは魔法絵本作家だ。

魔法生物→リフィックとしました。

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