表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

朝、起こされた。

起きて朝食を食べる。

やはり美味い。

そしてテレビだ。

二人で見る。画面の中では何人もが笑っていた。

ばあちゃんも笑っている。

しかしこうきは、その内容がまるでわからなかった。

頭の中は、昨日のあいつのことでいっぱいだった。

――もしかし

て、今日も来るのか。

来たらどうすればいいんだ。

そんなことを考えていると、ばあちゃんが縁側に出た。

こうきはついて行き、ばあちゃんの少し後ろに座った。

そのまま時が過ぎる。

ばあちゃんは動かない。

なにも言わない。

それはこうきも同じだ。

昨日と同じく結構時間が過ぎたと思われる頃、あいつがやって来た。

何度見ても信じられないほどに異様な姿のあいつが。

来ると言った。

「お菓子食べたい。ちょうだい」

ばあちゃんが言った。

「すまんのう。今日はお菓子はないんじゃ」

するとそいつがこうきを見て言った。

「それじゃあ、そこのお兄ちゃんが食べたい。ちょうだい」

ばあちゃんが答えた。



       終

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ