表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

雪が降ってきた

 雪が降ってきた

 夕方がら小雪が降り始めたのが、僕の部屋の窓から見える。粉雪は少し風に吹かれながら、薄暗い家々の屋根にうっすらとつもりはじめた。

 僕は今日、同じ階の爺さんとのトラブルについて考えながらSpotifyで古い洋楽を一日中聴いていた。僕がこのマンションに住んで10年間のあいだに、さまざまなトラブルがあった。迷惑な住民を二人追い出し、二人が孤独死し、僕のギターの腕が少しだけ上がった。

 僕は疲れて、もう駄目だ! と思う時は、マンションの廊下に座り込んで、灰皿を置き、たばこを2・3本吸うことにしている。今度のアル中の爺さんにもほとほと手を焼いた。

 雪は 静かだ。

 おとなしく物静かな僕が いつもトラブルに巻き込まれるのは、仲良くしている 茶髪のかわいいい隣人のせいだ。この隣人は 顔 に似合わず とても勝気だ。


 元日の早朝5時、うとうとしていると、

 「たつさーぁん!・・・たすけてー!//」

 という窓からの悲鳴で 目をさました。びっくりとして起きて

 「ことしは最悪の一日になりそうだな・・」

 と階下に降りていくと 爺さんが 上ってくる。

 「なにをした?!ーーーーぁ」

 駐輪場に行き彼女から話を聞くと、

 脅されたという、

 警察を呼んだが、爺さんは部屋に立てこもり でてこなかった。


 その爺さんのことで、管理会社、不動産を動かして 追い出そう というのが彼女の腹である。しかし 大変なアル中で 何を言っているのかも判別不明なこの爺さんに逆恨みされて、夜中にドアをどすどすやられたり、駐輪場で叫んでいたり・・・・

 

 そんな なにやかやが、少し落ち着いてきた2月の今日・・・・

 

 雪が降り始めた


 僕は廊下に灰皿をおいて考える


 静かに降り積もり、最後には何も残らないで 跡形もなく消えていく、自分について・・・・・

     

       短いけれど おわりです

   読んでくれてありがとう!! おやすみなさい




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ