ガガーリン
ガガーリンは憂鬱であった 幼い頃から宇宙に興味があり 厳しい訓練のすえ 人類史上 最初に月に行く権利与えられたにも関わらずその表情は浮かないものであった。幼い頃から宇宙に興味があったが勉強していくにつれ宇宙の仕組みが分かっていき さらには宇宙の専門家たちが月の構造を解明してしまったのだ 月に向かう直前に月には酸素がなく生物は生息していないと発表していた なんともつまらない これなら科学力の未発達な国に生まれ 宇宙に夢を見ている方が楽しかっただろう なんでも月にはうさぎがいるというとんでもない発想をしている科学力の低い小さな国ががあると聞いた その話を聞いて馬鹿にしながらもワクワクしたのを覚えいる お節介で科学力の高い私の国では月の模型まで作ってくれて ゴツゴツした殺風景な岩盤だらけの模型だ さらに人類が最初に月の地面踏んだ時に発する言葉まで考えてくれた「我が国の科学はやはり世界一だ」なんともつまらない そうこう考えているうちに月に着いた 地球に無線をつなぎ 人類史上 最初の月に辿り着いた時に言う言葉を思い出しながら月に降りた
なんて言う事だ 月にはうさぎのような可愛らしい動物がたくさんいる しかも月の地面からはなんらかの植物が生えている きっとそれを食べて生活しているのだろう なんとも美しい光景が広がっている 地球から無線が入った
「人類史上 最初の月への一歩はどうだったかい」
ガガーリンはこの事実を伝えたら我が国の頭の固い科学者たちのプライドはどうなってしまうのかと心配した しかたなくガガーリンは空を見上げこういった
「地球は青かった」