2話
2月13日 濱田家 自室
布団に顔をうずめて足をバタバタと叩きつけている男。
彼の名前は濱田 勝悟。この物語の主人公である。
「どうしたんですか?ハマーン」
「クレシア戻ってきてたのか。聞いてくれクレシアついにおれはあの力を使うぞ」
「えっ!どうしたんですか一体」
「明日という日をぶっ壊すんだよ!俺は決めた。滅茶苦茶にしてやるんだ」
「ついにあの力を・・・・」
「ああ・・・」
「神様の手違いで神界へと呼ばれたのにもかかわらず「君は主人公向きの性格じゃない」と言われて元の世界へと捨てられ目が覚めた時にはなぜか持っていたというあの力を使うんですか!?」
「誰に説明してるんだお前は」
ちなみにクレシアは人間ではない。妖精だ。
本当は濱田 勝悟が異世界へと行くときのナビゲーター役となるはずで、濱田がお役御免となった時に異世界へと戻る予定だったのだが「あの世界は飽きました。面白そうなあっちの世界に行きたいです」と神に頼んで一緒についてきたのだ。
濱田 勝悟には特別な力がある。
今まで使い道が全く分からなかった力が。
しかしそれもここまでだ。怒りを押し殺し午後の授業を受けているとこの力が使い方がひらめいた。
「聞かせてくださいハマーン。とっても薄汚くて惨めで哀れでドロドロとした感じの面白そうな話じゃないですか!」
「そんなのじゃない!これは正義の鉄槌なんだ」
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「つまり・・・リア充がムカつくからってことですか?」
「聞いていたのか!俺の話を!」
「もちろんしっかり聞いていましたよ。大好物ですからこういう薄汚い話は」
「だから、殉教した聖ウァレンティヌスを」
「その話はもういいです。だいだいハマーンはキリスト教徒でもなんでもないじゃないですか」
「そうだが・・・」
「それにもし万が一、ありえないですけどもしもハマーンに可愛い恋人でもいたらそんなことは言っていないんじゃないですか?」
「うるせー!!とにかく俺はやるんだよ!ぶっ壊すんだよ!!」
「分かりました分かりました。やっぱりあなたは私の見込んだ人です。なにかとんでもない事件を起こす人だと思っていましたよ。さー楽しくなってきました」
「聖ウァレンティヌス我に力を貸したまえ!!!」
「貸してくれないと思いますよ」




