毒
すいません、今回色々汚いですが意味はあるので勘弁してください。
飛ばしてもらっても多分内容的には大丈夫です。
「嘘…だろ?」
彼の目の前にあるのは鍵穴のある扉。
そして、その扉に描かれたのはー
「ドクロを加えた魚に鍵の模様が書いてある…あれを倒せってのか!?」
クソッ…この酸欠状態で倒せるわけないだろそれに水の中だぞ…?
待てよ?無理してでも魔力を得て良かったかもしれないな。
そして、また魚の元に戻る。赤い血が周りに漂い、そこで狂い泳ぐ一匹の巨大魚。
こちらを片眼で見つめると、壁を歯で削りながら、壁ごと喰らい尽くそうとする。
それを避け、唯一使える魔法を発動する。
当たりは真っ白に染まるが、爛々と光るその目だけはこの霧でも見失うことはない。
口の中に飛び込むと、やはりその大きさでは口の中でも十分に泳げるだけのスペースがあり、魚の一番奥の歯に鍵が挟まっている。
それを引き抜いた瞬間魚は咆哮を上げ、吐き出される。
相手はこちらを見失っているようなので、血の匂いもあいつの血の匂いで良くわかっていないようだし、今の内に鍵穴へと…
ダメだ…意識が遠のく…
「諦めるのか、サウラ」
父さん…?
目を覚ますと、そこは鍵の前だった。
何か懐かしい声が聞こえた気がした…。
そして、鍵を開けると、水が一瞬にして消え去り、さっきまで酸欠で死にそうだったのに、一瞬にして回復する。
矢も消えてなくなり、傷も無くなっている。
「第一関門ークリアーランクSです。次ステージも頑張ってください」
機械的な声が聞こえ目の前が真っ白になり、次の扉が現れる。
毒の試練の扉。
そのドアを開くと、唐突に口角が上がり出す。
これは、ワライダケの毒の効能!?つまり麻痺か!!急いで、なぜかそこにあるガスマスクを付けて前へ進む。
すると、だんだんもや〜っと前に青いツナギを着たガタイのいい男が現れる。
その男は…なんだ、その…凄く…大きいです。
急激にその男は襲いかかって来て、自分を犯そうとしてくる。
毒の魔じゃないのか!?ある意味毒だが。
ズボンをビリビリに破かれたが、なんとかギリギリのところで脱出することに成功する。
すると、徐々に自分の下半身が熱くなって来て、周りに裸の女性が次から次へと現れる。
目に毒すぎないか!?
そして、誘うような動作をして来たり、ズボンの破れた足の部分を触って来たりするが無視して前へ進む。
そして、しばらく進むと大量の金銀財宝が現れる。
もはや意味がわからないよ。
そして、ばかばかしくなりながらも前に進むと、ようやく試練っぽい感じに、前から何やら現れる。
前から現れたのは超巨大ないもむし。
「ウワァァァ!?逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ!!!!」
俺は、芋虫が小さい頃からすごく嫌いなんだ…なんていうか、見てるだけで精神的にやられるというか。
口ではそう言うものの、じりじりと後ろに下がってしまう。
すると、突然便意を催してしまう。
なんで!?前は芋虫。逃げると便意…クッ…徐々に便意が高まっていく。
クッ…やばい…漏れそうだ…。
内股で抑えながら、その芋虫に蹴りを喰らわせようとするが、近くことができない。
あっ…もうダメだ…。
芋虫の足音とともに、水が滴る音が聞こえる。
彼は、顔を真っ赤に染め、座り込んでしまう。
ここまで大きくなって漏らしちゃうなんて…誰にも言えない…。
すると、なぜかそこにエナとマカベナが現れる。
「まぁ…ダーリンこんなに大きくなってしちゃうなんて…」
「写真で…撮っとこ…」
「恥ずかしさで死にそうだ…」
なんでこんな目に合わなきゃ…待てよ?この一瞬で異人といえど来れるわけないだろ?それに芋虫は?ガスマスクをバッと外す。
すると、声が聞こえる。
「第二関門ークリアーランクSです。今回は歴代で最もましでした」
爺ちゃん達にはどんな幻惑が見えたのだろう…。
ズボンをぐっと握り、前へ進む。
本当に申し訳ない。でも、この関門にもちゃんと意味はあるんです。