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【短篇】図書館管理日誌

作者: 楽音 陽
掲載日:2015/02/26

初めまして、楽音陽と申します。

今回、この「小説家になろう」に初投稿させていただきます。


前書きがダラダラと長いのもあれですので、少しだけ。


筆者はまだまだ素人ですので文章が拙く、読みづらいことが多々あると思います。

どうかご容赦ください。

どうも、みなさん。私はしがない図書館司書をしているものです。

今から少し、うちの図書館の日常について話していこうかなと思います。

まずこの図書館を朝の十時に開きます。そして、いったん閉めま…

「ちょっと待ったぁぁぁぁ!」

「ちっ」

間に合いませんでした。

「なんで閉めるんだよ!」

「このやかましい男は近所でニートをしている社会の屑です」

「おい、人聞きの悪いこと言うな、俺は浪人しているだけでニートじゃねぇ」

おっと口に出していましたか。失敗失敗。

しっかしこのニートはめんどくさいですね。間違えて振ってしまった炭酸ジュースくらい面倒くさいです。

「・・・ってわけだ。分かったか!」

おっと、何か言っていたようですね。聞いていなかったので適当に相槌でもうっておきますか。

「あー、はい。分かりましたー。ニートですよね。」

「全然分かってない!?さては聞いてなかっただろ!」

「そそそ、ソンナワケナイデスヨー、キイテマシタヨー。」

「棒読みじゃねぇか。じゃあ何の話をしてたか分かるか?」

「アベノミクス下における経済の発展についてですよね?」

「違うわ!てか朝からそんな思い会話する奴がどこにいるんだよ!」

「え?私ですが?」

「お前かよ!もういいから早く開館しろよ!さっさと勉強を始めたいんだ」

さて、ある程度からかったので職務に戻りますかね。




基本的には本を借りに来る人の応対をするだけなので簡単な仕事です。一部例外もありますけどね。

「・・・ぐすん」

さっそくその例外ですね。

「どうしました?」

私は今にも泣きそうな女の子に声をかけます。

「おねえちゃんがいなくなったの」

「なるほど、じゃあ一緒に探しましょうか?」

私は女の子に手を差し伸べます。子供の相手はあまり得意ではないのですが、泣かれてしまうとさっきのニート・・・

「誰がニートだ!」

なぜか伝わっていたようですね。地獄耳ってやつですか。

まぁそれはともかく、図書館内で勉強している学生の皆さんに迷惑がかかってしまいますからね。

「お姉ちゃんはどんな服を着てるの?」

私は捜索の手掛かりを探ります。まぁ何もわからなくても探せるのですが、子供に話をさせることで精神的に落ち着かせるのが狙いです。

「えーっとねぇ、くろいはねがはえててねぇ。それからくろいふわふわのふくでねぇ、それからめにがいこつさんがついてたの」

「・・・・・・・はい?」

私は思わず耳を疑いました。そんな頭のおかしなファッションの人がいるんでしょうか。

「ふっ、見つけたぞ。我が片翼よ」

そう言って声をかけてきたのは、黒いドレスみたいなものから悪魔のような翼のアクセサリーをつけ、髑髏の眼帯をした少女でした。

「えっと、どちら様でしょうか?」

私は平静を装って声をかけます。内心では話しかけたくないです。めんどくさい予感がするので。

「あ、おねえちゃんだー」

と、横にいた少女が走りだしたので理解しました。

これが、『お姉ちゃん』なんですね。この危ない人オーラを発している人物が。

私の愕然とした様子を見ていなかったのか、その人物は自己紹介を始めました。

「我の名か?訳あって真名(マナ)は明かせぬので、コードネーム『宵闇の堕天使』と名乗っておこう。我が片翼が世話をかけたな、一般人。例を言うぞ。ハッハッハッ」

「あ、もしもし警察ですか?」

「通報はマジで勘弁してください!」

私が電話しようとした瞬間に少女が土下座してきました。ものすごく速かったですね。オリンピックに『土下座』の種目があれば金メダル狙えそうですね。

「ホンットなんでもしますんで、通報だけは勘弁してください。マジで」

私は仕方なく携帯をポケットにしまいます。

「じゃあ図書館の中では静かにしててください。」

「ふっ、それくらいならお安い御用だ。なんなら私の空間魔法『静かなる世界』で強制的に静かな空間を作ってやろうか?」

「あ、警察ですか?」

「ホンットごめんなさい」




あの後、あの姉妹は謝りながら図書館を出ていきました。おもに妹のほうが。あの普通じゃない姉は最後まであのキャラを保とうと必死でしたね。まぁ帰ってくれたので結果的には助かりましたけどね。

これでやっと通常業務に戻れますね。おっと、貸し出しの人ですかね? 

「これ貸してください。」

そう言って彼は本を一冊カウンターに置きました

「はい、図書館利用カードはお持ちですか?」

「いえ、持ってないです。」

「では、お作りいたしますね。名前を教えていただけますか?」

そう聞きながら、パソコンのキーボードに手を置いた。

「そうですね、『閃光の騎士』です。」

「もしもし、警察ですか?」

またこの類ですか・・・。

「なんで通報するんですか!」

「いや、だって不審者じゃないですか。通報する以外の選択肢がないですよ。第一、このやりとりさっきもやったので飽きてるんですが。」

「まさか、ここに僕以外の『騎士団』が?いや、まさか、『漆黒の闇』か?」

さっきからこんな感じの人が多いですね。少し調べてみますか。

えーっと、とりあえずウィ〇ペディアでっと・・・

あ、ありました。病名、『中二病』ですか。なるほど。現実と妄想の区別がつかなくなって、意味の分からないことを口走る症状、ですか。それなら、

「先ほどは失礼しました。カード発行のためにこの場所に行ってください」

私はこの青年に地図を描いた紙を渡します。

「・・・こんなところまで奴らが来ていたのか・・・。あ、どうもです。」

と、言って青年は立ち去っていった。

え?何の地図かって?決まってるじゃないですか。『精神科病院』ですよ。中二病は一種の精神病らしいですからね。あとは医者に任せることにしました。・・・治りそうにないですが。




そろそろ夕方になってきました。ここまでくると人入りも安定しますね。しばらくは暇になるので読書でもしようと思います。

あまり本に集中しすぎると本来の職務を全うできないので、手近にある本でも読みましょう。

手近にあるのは三冊ですね。先ほど本を返却していただいた三人の借りていたものでしょう。ではまず一冊目のOLっぽい方が借り

ていたものはっと。『上司を消す十の手段』ですか。

かなり法的に怪しい本ですね。って出版社は某有名な集〇社じゃないですか! 

出版業界も怖いですね・・・。闇を見たって感じです。

二冊目は、高校生が借りていたものですね。『一週間前でも間に合う!受験対策』ですか。はい。確実に間に合いませんね。これは。あのニートの二の舞になるでしょう。この本は出版社に苦情を入れておきましょう。これを信じて受験に失敗されても困りますし、さすがにニートが増えるのを黙って見過ごすわけにもいかないでしょう。ニートは一人でも手におえないですからね。

三冊目は、子供連れの母親が借りていたものですね。えっと『サルゴリ合戦』ですか。確実に某絵本のパクリですよね。

これは著作権とか大丈夫なんでしょうか? と言うか内容が酷いですね。なんでサルとゴリラが戦ってるんでしょうか? まさか1ページ目からサルが吹き飛ばされて壁にぶつかるシーンだとは・・・




そうこうしているうちに閉館時間ですね。

中にいる人が全員居なくなったのを確認して鍵を閉めます。鍵が閉まったのを確認して図書館内の掃除をします。

落し物などあっても困りますからね。

図書館の掃除を始めると、落し物がたくさんありました。

まず、財布。これはなくした人が困っていると思うので金庫に保管します。中身がたくさんあったら考えますけどね。

あ、嘘ですよ? 通報とかやめてください。

次に、携帯ゲーム機。小学生が友達とやっていたんでしょうかね?

図書館内でゲームはあまりよい行為ではないですね。

あ、このゲーム面白い。

・・・おっと失礼しました。

ほかには、カツラ。どうやったら落とすんでしょうね?なくしたら困るどころの騒ぎではないでしょうに。

ほかはシャープペンだったり、消しゴムだったり・・・

あとは・・・携帯電話ですか、珍しいですね。しかもスマーットフォンじゃないですか。おっと電話がかかってきましたね。出てみましょう。場所を確認するための電話かもしれないので。

「はい、もしもし?」

「あ、それウチのケータイなんすけど。早く返してくんない?

今どこ?」

む、拾ってあげた私にこの物言いは失礼ですね。いくら菩薩の生まれ変わりと言われるほど温厚な私でも怒っちゃいました。

もう親切な対応とかしませんよ? 

「今どこって聞いてんだけどぉ?」

と、催促の言葉が聞こえてきたので、私は今世紀最大の笑顔で言ってやりました。

「地球上ですかね」

「それは知ってるよ!もっと詳しく!狭い範囲で!」

「床の上ですね」

「狭すぎ!いい加減にして?早く言ってくれない?」

「あ、充電切れそうなんで切りますね。私の」

「あんたのかい!ってちょっと!場所言ってから切りなさいよ!」

「眠いので明日にしてください。ふぁぁ。」

「明日じゃ困るんだっつの!ちょっと!」

ふぅ。疲れました。まぁスマートフォンにはGPS機能がついているので、あの人が冷静になればそれに気づくかもしれませんね。




掃除が終わりましたが、夜もふけてしまいました、この時間になるとうちの図書館には幽霊が出ます。

「・・・こんばんは」

出ました。

「幽霊さんこんばんは。」

「今日はもう終わり?」

「はい」

と私は頷きます。

「じゃあいつも通りでいいよね?」

「そうですね。よろしくお願いします。」

私は幽霊さんに頭を下げます。実は私がいない夜の間は、幽霊さんに図書館内の警備を頼んでいます。

出会った当初こそびっくりしましたが、慣れてしまえばなかなかいい幽霊さんなので、警備を頼んでしまったわけです。

「いつもすみません」

「いいの、どうせ幽霊だから時間はたくさんあるし」

「それ、幽霊にしか言えない冗談ですよね・・・おっとニートもか」

「ふふっ。相変わらず面白い人。」

「では帰りますね。ありがとうございます」

と言って私は図書館を後にしました。




いかがだったでしょうか? これがうちの図書館の日常です。

皆さんもお暇でしたらぜひご来館ください。

ニート以外なら歓迎しますよ。

では、これにてこの話を終わりとしたいと思います。

みなさん。またどこかでお会いしましょう。





                           終わり


はじめまして。楽音陽らいねはると申します。以後お見知りおきくださるとうれしいです。

今回の作品は高校生の頃に図書館司書の先生より依頼されて寄稿した短篇小説(?)となっております。

内容がグダグダしていたり、読みづらかったりしたら申し訳ないです。


さて、作品の内容について少し。

短篇、ということでキャラクターに名前などはつけませんでした!短篇なのに細かい設定などつけても読みにくいだけですからね(笑)

今後、何かの機会に長編版を書くことがあれば名前もつけましょうかね。


さて、謝辞をば。

この作品を読んでくださった皆様、ありがとうございました!拙文ではありますが、楽しんで書いた作品なので皆様にも楽しんでいただけると幸いです。


短篇のあとがきですし、このくらいにしておきます。

皆様ありがとうございました。



楽音陽Twitter→@raine_haru

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