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中学生(女)、神の使いと話す。

目を開けたら、顔があった。


「こんにちわー」

「ぎゃあああああぁぁ」


なにかいる!なにかいるよ!おまわりさーん!


「こんにちわー、私は神の使いです」

「・・・こんにちは」

「目は覚められましたか?」

「あれ、ここは夢だと思うんですけど。夢ですよね?」


ちらりと横目で顔を見ると、神の使いさんはものすごく美形です。

いや違う。こんなことを言いたいんじゃなくて。


「あの、今の私はよくある【ここはどこ?私はだれ?】状態なんですが。そして何故私は拉致られてるんですか早く教えて欲しいんですけどー!」


思った事をまくし立てる私。きょとん、とされた目の前の神の使いさん。


「えーとですね、」

「はい」

「死にました。」

「はい」


・・・死にました?


「・・・もう一度言ってください。」

「死にました。See you your life.」


英語で言うな。無性に腹が立つ。


「あの、家に帰ってもいいですか?」

「もう帰る場所なんてないんじゃないんですか?あ、お墓ですか(笑)」

「なんかもう言いたい放題ですね!優しくしろよ!」

「軽く説明を始めますね。」


神の使いさんは、私の反応なんかは全く気にせず、説明を始めてくれやがる。無視ですか!


「まず、あなたは現実世界で死にまして、現在ここにいます。まあ、ここというのは、あの世と現実世界の間のことです。普通は直行で天国か地獄に行くんですが、たまに『例外』がいます。例えば、何の罪もないのに殺されてしまったり、悲惨な最期を遂げたりする場合ですね。ここまでよろしいですか?」

「よろしいです。」


とにかくここは微妙な場所で私は例外なんですね!大変よくわかりました。


「では、続けます。その『例外』達には選択肢が与えられるのです。死ぬか、生きるか。まあ、この場合の生きるというのは異世界でのやり直し、俗に言う転生です。」

「転生・・・」


おお、マンガの世界だ。


「ですが、転生は裏技を使っているようなものなので、異世界に行く場合は、大抵、とても苦労します。」

「裏技使っちゃっていいんですか」

「神様から『適当にやっといてー』と言われたので・・・」


キリストさま!ゼウス様!良いんですか!?

神様適当なんですね!知らなかった!まじめに働いて下さい!

信仰者が聞いたら泣いちゃうよ!


「そして転生に失敗すると最悪のケース、すぐに死ぬ、などそういうこともあり得ます。それでもよければご自由にどうぞ。」


そんなことよりも、とても気になっていることがある。


「あの、一つ聞いてもいいですか?」

「ええ、なんでも」


ならば、質問に答えてもらおうじゃないか!


「ここに来る人間は『例外』って言ってたじゃないですか。私も例外っていうことですよね?」

「そういうことになりますね」

「じゃあ・・・私はどんな悲惨な最期を遂げたんですか?」

「え、」

「自分の死に方ぐらい知っておかないと困ります。そう思いません?」

「いや・・・、覚えてないのですか?」


目の前の方は困ったような、哀れむような微妙な顔をこちらに向けてくる。

なんだその顔は。


「覚えてないんです」

「本当に聞きたいんですか?」

「覚悟はしてます!」


たとえ体が銃弾でハチの巣になっていようと私は驚かないぞ!


ふう、とため息をついて、さらりと一言。


「貴方は・・・

 電柱で頭を打ってお亡くなりになりました」


・・・なんか驚く云々よりも自分に絶望した。

将来大物になれるかもしれない。(死んだけど)

そりゃ相手も微妙な顔するわな!

絶対呆れられてるね、これ!


「・・・この死に方を見るに見かねた神が貴女に転生のチャンスを下さったんですよ(呆」


あ、やっぱり呆れてた。

書くの遅いな私・・・。(泣)

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