表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

第2話 教官との出会い

ここはMHRK本部ビルから離れた郊外にある訓練センター


いつもは職業訓練センターとして利用されているがここもれっきとしたMHRKの組織下の一つである


その職業訓練センターに集められた5人。今いる場所はその地下深く、エレベーターに乗せられて連れてこられた。


そう。俺、赤崎晃司も。

あのジジイに騙されたのもつい昨日のお話

他の4人は最後までグチグチ言っていたが


俺自身は正直なところワクワクしていた。無理矢理に連れてこられたがそれでも全く知らない新しい出会い。そして修行。

これ以上に心躍ることがあるだろうか!まさにヒーロー!


しかし俺の期待は淡く消え失せることになるのだ


「本日からお前たちの教官として訓練を担当する鬼ヶ島斗貴子だ。ここに入った以上人間扱いはせんぞ。いいな?」

入ってきた教官は子供だった!?見た目はどう見ても10歳前後の少女、声も可愛い限りだ

「なんじゃあの幼女は!」

「ロリ幼女ktkr」

「キャラが…」

突如現れた教官を名乗る幼女は3人を一瞥すると力強く言った


「そして貴様らに訓練してもらうのは裏コース!ヒーローに向けて心身の鍛錬を行なってもらう。意義は認めん、いいな。」



教官は一人一人を見定めるかのように歩いていき、赤崎の前で止まった。

「わかったか?」

この子、違う。普通の人とは明らかに違う。

オーラがあるとはこういうことなのか、ただ単に前に立っているだけなのに気圧される

俺はビビリながら答えた

「…できる限り頑張りますよ(可愛い子だなぁ…」

ビシッ!ビンタ1発。すっごい痛い。


「いった!なんなんですか一体!?」

「返事は、はい。もしくはイエスマムだ分かったかおい(ペシペシ」

「は…はい」

「元気が足らんぞ!(ボコッ!」

今度は拳だった。

「はい!分かりました!」

「うむ!分かりましたは要らんぞ!」

次は裏拳が飛んできた…


「はい!」

「ベネ(よし)」

よかった…許されたようだ…


一連のやり取りを見ていた4人はひそひそと話し合いを始めた

「あの女の子は危険ではないのか…我のガイアがああいうオーラを持つ者には近づいたらイカンと囁いているんだが…」

「…なんだか怖そう…」

「…桃色よ語尾を忘れているぞ…」

「あ…なんだか怖そうニャン♡」

「キャラを忘れるくらいに本能的に怖がっているのな貴様」

「私のキャラは天然だニャン!ついでに言うなら私とキャラがかぶってるんだニャン!」

「全くかぶってないぞ」

「…ああいう女は間違いなくドM。ソースはエロゲ…」

「それだったらどんなに楽か…」

「大体…あの女の子が教官だと…」

ヒソヒソ話を続ける


「うるさいなお前ら!…教官にふさわしい力があるか試してみればいい!」

蒼瀬が立ち上がり鬼ヶ島教官に向かって走り出した

「俺の体術に負けるようなちびっこなら習うことなどない!」

拳が顔に届くか否かの瞬間、青瀬の体が宙を舞った。


一瞬時が止まったかのような沈黙、鬼ヶ島教官が吐き捨てるように言った。

「ふん…弱いな、そして青い。私は23だ、貴様のような小童には負けん」

「俺が…負けた…」



「うむ、なかなか骨があるやつもいるじゃないか。お前らもやるか?」

チラッと3人をみる。


「いえいえいえいえいえいえ!!!!」


「それでは今日のところは解散としようかな。訓練は明日から。朝6時にここに集まれ。それでは解散!」

鬼ヶ島教官が部屋を出ていく。1度もこちらを振り返らない。


…なんだかすごい現場を見た。幼女がメンバー最強の青瀬を投げ飛ばしたなんてシーンを見たんだ。SAN値がみるみる下がる音がする。

「おい…青色の。教官はどうだったのだ…?」

「何を言っているのかわからないと思うが、俺の拳は確かに届いた。と思ったら地面に倒れていた…」

「それなんてポルナレフ状態?」

「痛そうだったニャンー」


「みんな大丈夫か?」

「むっ!赤色の!お前だけ取り込まれおって!」

「お前はカップル板へ行け!毒男スレには戻ってくるな!」

「ごめんねぇー」

「え!?早くも友情崩壊かよ!?」


「うるさいうるさいうるさい!赤色の!お前は仲間ではないのだ!」

「気持ち悪すぎワロリンヌww」

「とりあえず部屋に戻ろうぜ。もう23時回ってるんだ。寝ないとダメだし」

「くっ…次こそは復讐を…」

「青色のも落ち着け!」

「お前が言うなニャン☆」

笑う。ひたすらに笑う。


そうこれからの不安を吹き飛ばすように。

その気持ちは5人とも同じだった。


そして地獄の訓練が始まる。


次から修行編やりますやります詐欺

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ