第9話それから
その後あたしはこの気持ちを胸にしまい込み考えないようにしいくつもの年を重ねていった。
ある時綾とナツキちゃんがもう時期結婚すると聞いた。押さえられない情熱がふつふつと沸き上がるのを感じた。だけどどうにもならないこの感情をまたあたしはしまいこんだ。
いくつもの年がすぎあたしは半ばやけになるように結婚し子供を生んだ。そしてまたいくつもの年を重ねた。
ピロピロリーン
ある日途絶えていたクラスメートから連絡がはいった。
「もしもし?あたしちひろぉー。明日みんなで逢うんだけど来ない?」
それは八年ぶりの連絡だった。
「ヒコひさしぶりぃ。元気してたぁ?」
八年ぶりにあの三人と再開した。
ちひろちゃんは短大を卒業し事務をしている。その誰にも屈しない態度がこうを評しみんなから可愛がられているようでいっそうぶりっこになっていた。
沙也夏はまだいろんな男に告白しては振られの人生で今だに己がわかっていないようだった。
「職場の合コンでいい人いたんだけどさぁ」
みんな苦笑いを浮かべていた。
「なんかヒコきれいになったね。」
ナツキちゃんはやはりおとなしめに純情なところが感じられた。
その後のナツキちゃんの進展が気になっていたが話は仕事や昔話やですぎていった。
あたしはもうみんな許していた。恋に必死だった沙也夏も土壇場で裏切ったナツキちゃんも。
「ヒコに誤らないと。」
話も尽きた頃沙也夏が言った。大切な事最後に言うの変わってないなぁと思った。
「あたしあの時綾と一個下二人に告白したんだ。協力してなんて頼んだのにごめんね。」
少し間が空き
「私沙也夏の男に手出してごめんね。結局別れたけどさ。」
「みんななにいってんのぉー?あたしだけ蚊帳の外だったんじゃん!」
ちひろちゃんのこの一言であたしたちはまた逢う事を約束し別れた。
この時あたしのしまっていた感情が完全に爆発した。