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時雨の怪談話  作者: 時雨


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6/6

ただいま

友達と肝試しに行きました


別に幽霊とか信じてませんでしたし、出たら出たで逆に追い返そうみたいな。まあ、調子に乗ってたんですよ


だから、自分たちは大丈夫だと思ってた。これから先、何があっても



――――――



俺たちが今訪れているのはかなり有名な心霊スポットである某病院


この病院、カルビによって部屋の中の物や配置が変わると言うのだ


それが本当かを検証するために俺と石田は何日か連続で訪れることにしてみた



1日目は特に面白げのない荒れた病院


「おーい、なんかカルテ落ちたんだけど笑」


見るとそこには石橋彰人と書かれたカルテがあった


「ふーん。まぁ、心霊現象は起きてこないし、もう帰ろうぜ。あーねみぃ…」



2日目、部屋の中の中身が全部無くなっていた


「うわ笑。みろよこれ。何もなくなってる笑笑。写真でも撮って帰るか。うぇーい」


そう言って撮った2人の自撮り。別に何も写っていない


「…花田。なんかおもしろくないなぁ」



3日目、墓石が部屋の真ん中に現れた


「なんこれ。持って帰ったら心霊現象起こるかな?」


一応辞めておきなよと注意するが石田はお構いなしにお供え物を持って帰ってしまった



4日目、石田が失踪した


でも、こんな中途半端に辞めるわけには行かないので今日も病院に行く


―――墓石が崩れていて、真ん中に誰かの足が立てられていた


これに関しては事件性があると思い警察に電話しようとするも携帯がなくなっていることに気付く


怖くなって帰った



5日目の朝、誰かに見られているような気がして体をベッドから起こすと玄関のポストから誰かが俺を覗いていた


包丁を一応持って玄関を開けてみると、血のような赤黒い足跡がエレベーターへと続いていた



5日目の夜、病院の入り口に石田の頭と共に大量の挽肉があちらこちらに散らばっていた



6日目の朝、机の上を見ると無くしたはずのスマホがあった


留守電が入っていたので再生してみると


「…お前が正しかった。お前が正しかった。俺は…痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い」


吐き気がした。怖い。誰か助けてくれ



6日目の夜、あの病院から電話がかかって来た


切っても切ってもかかってくるので出てみると謎の雑音と共に歩く音がした


その歩く音が、どんどんと大きくなっていく


…気付けば足音が消え、玄関のポストから紙が落ちてきた



7日目の朝、紙を開いてみるとただ、『おかえり』とだけ書かれていた



7日目の夜、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い


気付けば俺は玄関を飛び出して病院の前に立っていた


…そうだ。そうだった


石橋って、石田の旧姓だ。




そうして月日が経ち、俺―花田―の友人がその廃病院を訪れた際に見つけたのは、ぐちゃぐちゃに切り裂かれた男性とその上に乗っかっている『花田純平』と書かれたカルテだった

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