雑音
ヨロシクお願いします
黒いレースのドレスを破り捨て
長い黒髪をハサミで雑に切り落とす
雑音のような歌声で歌い
美音のような歌声で泣き叫ぶ
女だなんて言わせない
プリンセスだなんて言わせない
私は邪魔な君の雑音になる
脳裏に私の存在を邪魔としてうめつける
その方が君は私を見てくれるでしょ?
忘れないでしょ?
こんな私を君は許すだろうか?…
なのに君は私を大好きだって、愛してるって言ってくれたね
そばに置いて、毎日して、毎日愛してくれたね
なんで?
邪魔じゃないの私…?
雑音じゃないの?
いいや、私は雑音…
いつだってそう…
変わらない
君は私に優しくキスをしたね
強くきつく抱き締めたね
淋しいときはお互い舌を絡ませた激しいキスをしたね
これは過ち?
許されない罪?
私は雑音…
愛されちゃいけない…
ごめん…
ここまでだ
愛してた
君を…
誰よりも
別れよう…
私は君の告げたよ
君は私をいきなり抱き締め激しいキスをした
キスはしょっぱく涙の味がした
私の涙だってはじめて気付いたよ
さよなら君
さよなら雑音な私
私は元の音に戻る
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