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第4話 英雄ユリアの伝説

最終話です。

最後まで読んでいただけたら嬉しいです。

街の人々と共にユリアはカイの城へ進軍する。


血と炎に包まれた玉座の間で、二人は剣を交えた。


何度も幼い日々の記憶が胸を裂き、何度も血が飛び散る。


やがて戦いは終わりを迎える。


***


ユリアが住んでいたこの国は、六つの大陸の中でも最も小さな国の一つだった。


本当は――この世界全体を覆う戦を終わらせるには、

六つの大陸すべてを治め、強大な他国の王や将を屈服させなければならなかったのかもしれない。


なぜなら他の大陸には、カイをも凌ぐほどの恐ろしい軍勢や、

神話に登場するような怪物を率いる者さえいると言われていたのだから。


けれどユリアは、その願いを胸に秘めたまま、戦乱の終息を見届けた数年後、

静かにこの世を去った。


それからさらに時が過ぎ――


再び世界は不穏に揺れ始めている。


だが人々は信じていた。

いつかまた、ユリアのように弱き者のために剣を取る英雄が現れ、

この世界を救ってくれると。


そしてその物語は今も、人々の口で語り継がれている。


――英雄ユリアの名と共に。

ここまでお付き合いありがとうございました!

ユリアの物語はこれで一度幕を閉じますが、

世界にはまだ六つの大陸があり、それぞれに新たな英雄が生まれるかもしれません。

いつかまた続きを書けたらぜひ読みに来てください。

感想やブクマをいただけるととても励みになります。

本当にありがとうございました!

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