2/4
第2話 少女の涙と反乱鎮圧の軍靴
少し切ないシーンが続きます。
ユリアの街もまた争いに巻き込まれ、彼女は家族を失う。
かつての優しかったお兄ちゃんの軍が、自分の家族を殺した事実にユリアは泣き、苦しんだ。
「こんなの……おかしいよ……」
それでも同じように家族を失った人々を支え続け、気づけば人々はユリアを中心に集まっていた。
失ったものの大きさに泣き崩れたユリア。
***
やがてカイ自ら軍を率い、ユリアの街へ「反乱鎮圧」にやってきた。
恐怖に震える人々の前で、ユリアは剣を握りしめる。
「ここで引けば、もう未来はない……」
戦いが始まる。次々に倒れる平民たち。
血が溢れ、絶望が広がる中、それでもユリアたちは下がらなかった。
圧倒的な軍勢が街を包み込む。
ユリアの剣はその前に届くのか――
次回、ついに子供たちが動きます。
小さな石が大人たちを動かす場面です。