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血気盛んな鬼部長  作者: 社容尊悟
第0章 鬼部長誕生

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ふんだんフリル パジャマパーティ


 日帝の魔王城に着いたので、二階の窓をコンコンとノックするレオン。

 レオンは重力を操って窓の外に立っている。

 様子に気づいた魔王の従者が窓を開けた。

 魔王の従者は魔王に従属する巫女である。

 白の着物を着ている。

「邪王様、ご機嫌麗しゅう」

「こんばんは。魔王、いる?」

「魔王様でしたら、邪王様歓迎の準備をなさっています」

「ふーん。一体何をするつもりなのかな?」

「聞かされてはいません。お一人で準備されていました」

 ふふふと可愛くはにかむ魔王の巫女。

 魔王城の一番拾い部屋、客間に案内された。

 魔王城も他の王城の内装を真似ている。

 レオンは壁に飾られている絵画などを見た。

 女性の見返り美人図や家族をモチーフにした絵。

 どれも贋作だが、魔王のこども達がつくったものだろう。

 大事にされているのがよく伝わってくる。

 暫くすると、客間に神王と魔王と交換留学生達が来た。


「場所は魔王様の寝室だそうです。パジャマパーティをするんですって!! 邪王様はこれに着替えてください!!」

 交換留学生の人間の女子に、紅と白の袖や裾がヒラヒラしたパジャマを渡された。

「えっ……これを着るの?」

 いつもは緋袴を着ているレオンの洋装にわくわくしている交換留学生の人間女子。

「ぼく達も着替えてますよ」

 交換留学生達は青や桃色のパジャマを着ている。

 フリルは付いていない。

 何故か三王のパジャマはフリルがふんだんに使われている。

 笑ってもいいのだろうか。

「【創世の三王】だからな。わかりやすいように、トレードマークとしてフリルを付けておいた」

「別のがいい!!」


 というわけで、無理矢理着せられたレオン。

 交換留学生達におべっかを使われる。

 フリルは趣味じゃない。

 男らしくないから。

『可愛い』を連呼されても、嬉しくない。

 どうせなら、カッコイイと言ってもらいたい。

 いや、今の姿はカッコ良くないので、可愛いと言われてしまっているわけだが。

 寝室に移動中、黒のフリルパジャマの魔王が口を開いた。

「邪王は女顔だからな。似合うと思ったのだ」

「なんでこんなフリルを……! フリルは女性用のものじゃないの!?」

 男だろうと、フリルの付いた服を着ることはあるので偏見だ。

「ちょっとしたサプライズだ。邪王いじりの」

「僕、いじるのは好きだけど、いじられるのは嫌いなんだよ」

 レオンは黒のフリルパジャマ魔王の胸倉を掴んだ。

 手首を掴み返される。


「まあ、そう怒るな。貴様の赤髪に映えるパジャマを作るのは、大変だったのだぞ」

「君が作ったの!?」

 胸倉を掴んだまま、レオンは黒のフリルパジャマ魔王に問う。

「……そうだ」

 ぷいと魔王はそっぽを向く。

 小っ恥ずかしいと言うかのように。

「そう……なの」

 レオンは掴んでいた胸倉を離した。

 魔王が襟元を正す。

「邪王いじりというのは建前で――本当は貴様の誕生日を祝う予定だったのだ。気に入ってもらえなくて、残念だがな」

「そ、そんなこと……!」

 レオンは見るからにしょんぼりする魔王に、そんなことないと言いかけた。

「僕の誕生日プレゼントだったなら――そうと早く言ってよ。……ありがと」

 レオンは少し照れ臭そうにしながら文句を言った。

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