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血気盛んな鬼部長  作者: 社容尊悟
第0章 鬼部長誕生

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真の黒幕

 レオンは話を続けた。

 間目白は目を丸くして、押し黙っていた。

 レオンの長い昔話に、思うところがあったのかもしれない。

「助けてもらえるように動かなかったのは、君だろ。くだらないプライドを捨てて、カッコ悪くても生きようとしなかった君自身の問題だろ? 頭を下げられないプライドなんて、塵に等しいんだよ」

「カッコ悪い生き方なんか……!」

「人の足引っ張って、悪さする方がよっぽどカッコ悪いでしょうが。人のせいにして人を殺すことの、どこがカッコイイんだよ。え? 靴を舐めて、泥水啜って、血反吐吐いても生きようとすれば、いつか僕に君の心の叫びが届いていたかもしれなかった。もう遅いけどね」

「あ……」

 レオンに真っ当な意見を言われた間目白は、小さく声を漏らした。

「君はやってはいけないことをやった。地獄に連れられる。来世では幸せになれるよう、そのプライドを捨てるんだよ」

 レオンが手を振ると、魔王が間目白の両手を地獄の炎で拘束した。

 手錠のような形をしており、物凄く熱いらしい。

 そんなに近くにいないのに、熱気で汗が噴き出るほどだ。


「行って来る」

 魔王ブレイトが敬礼をして、間目白を連れ去った。

 地獄の裁判は、きっと怜音が行っていた拷問よりも苦しいのだろう。

 怜音のときも誘拐されて怖い目に遭ったことがあるが、そのときの比じゃないぐらい恐ろしいのだろう。

 定められた法に従って然るべきだ。

 魔王の極刑に処されないために。

 竹馬の友と言っても、罪からは逃れられない。

 減刑されることはあり得ない。


 レオンは神王と向かい合って話をした。

「仇……討ちたかった?」

「いや……。俺の血族ばかりが狙われるのは気になっていたが、その質問の答えは出ない。また血族を増やすことにする。我が子らの墓も作ってやりたい」

「手伝うよ。火葬は?」

「する」

 レオン達は、殺された神族達の遺体を燃やして骨にした。


 楽しいはずの祭りで、こんな凄惨な事件が起きるとは思わなかった。

 次回からは持ち物チェックを念入りにしておくようにしよう。

 二度と同じ事件が起こらぬように。


 墓を作って、花を供えた。

 彼らの名は、ディック、アーマ、シーマ、ケオ。

 アルカディアで骨を埋めたかっただろうが、ノースアメリアの紅蓮城の近くに墓を作った。

 来世では幸せになれるようにと二人は祈った。

 神王は涙を流している。

 レオンは神王の背中をさすった。

「ああ神よ。何故俺のこども達だけが狙われるのか――お教えくだされ、創造神ヨウゲツよ」

「神王……」

「頭の中に何かが……っ! 邪王、俺の手を取ってくれ!」

「え、何?」

 言われるまま、手を取った。

 神王の涙は止まっていて、目を見開いて頭を抱えている。

「寄生虫は……地球産だが宇宙人から教えられたモノ……。奴に寄生虫操術を教えた黒幕がいる……!」

「……!」

 レオンも目を見開く。

 互いに寄生虫は危険という認識をした。

 宇宙人はレオン達にとっては天敵なのかもしれない。

「創造神からのメッセージ?」

「ああ、そうだ。宇宙人を調べて捕虜にせよ。交換留学生の中で知っている奴はいるのか。寄生虫操術をとおっしゃっている」

「交換留学生達を呼んで来るよ」

 レオンは別室で待機中の交換留学生達を駆け足で迎えに行った。

 そしてすぐに帰って来た。

「お待たせ」

 交換留学生六人の男女を引き連れて来た。

 交換留学生の皆はキョトンとした顔をしている。

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