表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
血気盛んな鬼部長  作者: 社容尊悟
第0章 鬼部長誕生

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

79/194

アイドルユニット『鬼っ娘』


 翌日。

 紅蓮城の前に、特設ステージが出来上がっていた。

 神が用意してくれた二人のレオンの分身が役に立ったのだ。

 ノースアメリアの音楽祭。

 巨大な野外ステージと観客用の椅子の準備に取りかかっていた。

 レオンが二人いれば、血族達の動きも活発になる。

 命令をするのが二人になれば、上手に分担できるからだ。


『みんな、準備してくれてありがとう。今日一日楽しんでいこう!』

 レオンはテレパシーで血族のみんなに礼を言う。

 テレパシーが返ってきた。

『はい! 我等が邪王様!! 御身がために、身を粉にして尽くします!!』

 皆を代表してテレパシーを返してきたのは、鬼女だった。

 他のみんなも同じ思いだと、テレパシーで感じ取ることができる。

 この日のために、演奏者達は準備してきた。

 無事に終日を迎えられることを祈るばかりだ。

 みんなの頑張りは、この邪王レオンが認めている。


 十時頃から観客の出入りがある。

 それまでは楽屋でみんなの様子を見て回る。

 巨大な野外ステージの音楽祭、絶対に成功させたい。

「調子どうー?」

 レオンはまず、アイドルユニット鬼っ娘の楽屋を訪れた。

 鬼っ娘達はみんな、ピンク色のウィッグを被り、ピンク色の短めの甘ロリ服を着ている。

 ポニーテールで胸が大きいのが鬼子で、ツインテールで胸が普通ぐらいのが鬼娘(きにゃん)で、ボブで胸が小さいのが鬼豆(きず)だ。

 みんな衣装がよく似合っている。


 レオンが突然やって来たので、目を丸くして、みんな立ち上がった。

 この国の王であり、親であるレオンは絶対の存在。

 畏縮する者もいるのだ。

「は、はいっ! お父様!! ご機嫌麗しゅうですわ! いつも可憐で、素敵で――」

 声を上げたのは鬼子だった。

「ああ、ごめん。ノックし忘れちゃった。心の準備ができてなかったね」

 レオンは後頭部を押さえて、苦笑いをした。

 怒るときは怖いが、普段のレオンは温厚。

 常に気を遣っているような優男だ。

「いえいえ、滅相もございませんですー」

 手も顔もぶんぶんと振り回す、鬼っ娘メンバーの一人、鬼豆。


「差し入れを持って来たんだ。受け取ってくれる?」

 レオンはそう言って、空間を歪ませて、オレンジのスプレー薔薇を三つ取り出した。

「わあ……! ありがと、父様! アタシ、薔薇をもらったのなんて、初めてだわ!」

「嬉しいですー! ありがとうございますー! 父上」

「髪飾りにもできますわ。ありがとうございますの、お父様。それはそうと、薔薇と言いますと……」

「うん、髪飾りにと思って。食べ物の方が良かったかな?」

 頬をぽりぽりとかくレオン。

 女性は花で喜んでくれる。

 華やかな女性に相応しいのが花だ。


「食べ物だとお腹出ちゃうので、申し訳なくお断りしていたかもですー」

「ワタシもですわ」

「太るのは、アイドルにとって死活問題だわ! 良かった、父様が気を遣ってくれて」

「そう……。良かった、食べ物にしなくて」

「でも活動が終わったら、お菓子食べたいですー!」

「アタシも!」

「ワタシは遠慮しますの」

「わかった、用意しておくよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ