【神授契約】のための禊
花束を進呈された女子生徒は大喜び。
男子は複雑そうな顔をしていたが、憧れの魔王からの手渡しで喜んでいた。
他にも【創魔界】に関するクイズや【操法】の極め方などを魔王は魔族達にレクチャーした。
いずれは、もっとたくさんの学校をつくって、いろんな道に進めるように生徒達に人生を選ばせたいと魔王は語る。
交換留学生達が、魔王を手放しで褒めた。
「クイズ大会、面白かったです。早押し形式なのに魔王様凄いを十回言わされると思っていませんでしたが」
流石は、魔王を崇め奉る学園。
魔王への賛美の言葉で埋め尽くされる光景は面白すぎた。
途中で噛んだらアウトである。
「クイズの優勝賞品は豪華でしたね。新世代型通信機なんでも聞こえるぞう君とは」
「開発したのは僕だけど、量産したのは魔王だよ」
「透明化可能な代物だ。便利なので国民も喜ぶだろう」
うんうんと頷いている魔王。
口には出さないが、レオンには非常に感謝しているはずだ。
「今日の授業はこれで終わりにしようと思う。オレはこのあと地獄界へ行って、罪人の様子を見てくるが、貴様達はどうする」
「俺は【神授契約】の準備に取りかかる。行って来い。お前の玩具が待ちくたびれているはずだ」
言い草は酷いが、文字通りのことなので、何も言うまい。
魔王学園を出たレオン一行は、イコロスとアクロスの背に乗って、アルカディアを目指す。
レオンと神王がイコロスの背に、交換留学生達はアクロスの背に乗った。
三時間ほどでアルカディアに到着。
そこから更に聖なる森の泉へと向かう。
「我等神族は【神授契約】によって、ご神託を賜ったり、神の力を行使したりできるんだ。条件は一つ。清らかであること。だから我等は性行為の一切を禁じている。神との繋がりを絶ってしまうからな」
「へぇー。そうなんだ。だから神王はあのとき遊ばないって言ったんだね」
「一生童貞でないと困るんだ。【神授契約】をするために」
「別の人でもできるんですか?」
交換留学生の宇宙人の少女が訊いた。
「ああ、できるぞ。純潔で高貴なる者であれば、神は答えてくれる」
「わあ! じゃあ、やってみたいです」
「では禊をしなければならないな。服を全部脱いで、聖なる森の泉で洗い清めるんだ。大丈夫。禊中は誰も見ないよう、結界を張っておく」
「ええっ!! 服を全部……。恥ずかしいので、やめておきます」
「誰も見ないってば」
「本人が嫌がっているのであれば、仕方ないな。俺がやるので禊が終わったあと、見ていろ」




