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血気盛んな鬼部長  作者: 社容尊悟
第0章 鬼部長誕生

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鬼部長、誕生?

「ならば、貴様は部長をやれ」

「なんで!?」

 ビシッと人差し指で魔王に突き差されるレオン。

 魔王学園の部長とは、部活動の部長のことだろうか。

「鬼部長、何故かしっくりくると思ってな。魔王学園の生徒としてここに通い、部活動を取り仕切る部長を任せる。好きな部をつくっていいぞ」

「だから、僕も忙しいんだよ」

 勝手に役職や今後の予定を決められていくので、レオンは断固抗議した。

「俺には何かないのか?」

「神王は学年主任にしよう。生徒達の規律を正してやってくれ」

「邪王より随分上の地位だな。いいだろう。任された」

「頑張れ、鬼部長」

 ポンと肩を叩かれ、レオンは猛烈に反発した。

 べつに僕でなくてもいいじゃないか! と。

 しかし魔王は聴く耳持たず、新たな呼び名が定着した。

 その日から魔王学園では、レオンは邪王様でなく、鬼部長様と呼ばれるようになった。

 随分と地位が下がったものだ。

 魔王がつくった学園は、魔王教の宗教色こそ濃いものの、いじめもなく、平和でイベント盛りだくさんになった。

 日本のいじめだらけの学校にメスを入れたいところだ。

 学校って、面白くて楽しいところなんだよと伝えたい。


 授業は最新型のスクリーンに放送室の模様を映し出す形式だ。

 だからどの学年も同じ授業を受ける。

 公平にと考えた魔王ならではの案だ。

 通常は学年ごとにレベルアップしていくものだが、謂わば初めからレベル百の授業をして仲良く学ぼう学園だ。

 上級生と下級生の壁も取り払えるかもしれないと魔王は考えているらしい。

 生まれたのは全員同じ日だが、頭の良さは皆まちまちだからだ。

 

 早速千人の血族達と交換留学生達を学園に呼び寄せた。

 号令があるまで寮で寝ていたそうだ。

 魔族と悪魔なのに、神に叛逆するのが性の血族なのに、従順かつ素直。

 悪さと言えば、たまにらくがきするくらいのかわいいものだ。

 魔王を神聖視し、唯一絶対の神と崇めている。

 魔王学園の真の目的は既に果たされていた。


「この魔王ベアルト・リースは、このときを以て改名する。【紅き閻魔】ブレイト。これからは、オレの真意を継ぐ者にこの名を与える。皆、心してかかれよ」

 放送室でバッと右手を振るい、胸に手を当てる魔王ベアルト。

 今日から魔王ブレイトだ。

 ブレイトの名は、魔王と同じく神聖視されるであろう。

 傍らで見ていたレオンも、少しばかり改名してみようかなと思ったものの、ややこしくなるのでレオンのままでいいやと思い至った。

 この世界では面倒な裁判などは必要ないが、簡単すぎるがゆえの欠点もあるのだ。

 一度変えると二度と変えられない(まじな)いをかけることなどもある。

 何事も慎重に。

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