日昇未沈帝国を建国しよう
昼食を終えた一同は、早速次のステップへと進んだ。
すっかり夜になってしまっているが、夜からが長い。
性欲が殆どないのでやましいことはないが、地球の一部の男ならば、夜の町に繰り出して女性とあんなことやそんなことをやっているかもしれない。
この世界には性の娯楽がないのだ。
娯楽と言えば祭りくらいのものだ。
健全である。
魔王が新国家をつくるので、その手伝いをすることになった。
レオンまで建物づくりに駆り出されている。
「名称は日昇未沈帝国。日ハ昇リ未ダ沈マヌ国だ。オレは魔族や悪魔族を生み出す。交換留学生らはそこで見ていろ。生命の誕生の瞬間を」
魔王は自分の血を一リットルほど用意して、魔族や悪魔を生み出した。
交換留学生達は、驚愕している。
宇宙人ですら、そんなことは不可能だと言いたげに。
「生命を血の一滴から創造するなんて、まるで神に等しい所業です。我々宇宙人は、生命を交配からでしか生み出せないというのに」
「あなたがたは一体何者ですか」
「神王」
「魔王」
「邪王」
正体を口にする。
が、宇宙人達の頭はこんがらがっているようだ。
三王はこの世界にとって最高峰の存在。
不可能を可能にする神に創られし御霊。
魔王の日帝建国を、宇宙人達も手伝ってくれた。
宇宙人には良い宇宙人と悪い宇宙人がいて、良い宇宙人は繁栄をもたらし、悪い宇宙人は先住民を根絶やしにして侵略するそうだ。
今回彼ら宇宙人が交換留学で来たのは、新たな根城が欲しいという理由だ。
良いか悪いかはよくわからないが、神の言っていたことが本当ならば、宇宙人を迎え入れない方がいいのだろう。
宇宙人に侵略されると、三王の地位も危うい。
交換留学で仕方なく受け入れたものの、次からは宇宙人お断りを言いつけなくてはならない。
魔王城が建てられた。
黒と白のコントラスト。
光と闇の共存。
敵の迎撃機能つきの城塞。
巨大な城はレオンの紅蓮城のデザインと瓜二つ。
魔王とは何かとぶつかってきたが、仲の良さは確かなものだ。
魔王は真似っ子である。
城が出来上がって大喜びしている。
レオン達は城を建てるのにこき使われたので、もうヘトヘトだ。
「次はでかい学校をつくるぞ」
「僕もう疲れた」
「一人でやってくれるなら、いいぞ」
「一人でできるか、バカ者。邪王、貴様の知識が必要だ」
「えーー休ませてくれる? もう夜遅いんだよ」
とっくに二十二時を回っていた。
いつもなら晩飯を食べて風呂に入って歯を磨いて寝ている時間だ。
レオンはくわっと欠伸をした。




