創造神と交わした約束
神妙な面持ちで、神は話を続ける。
「邪王レオン、遠い未来、混沌の時代が訪れることを忘れるな。引き金を引いたのは、悪い宇宙人だ。奴等は赦されざる邪悪。悪鬼羅刹どもを滅ぼさんとするのがお前。お前はまたもや巻き込まれてしまったのだ。争いに。運命からは何人も逃れることはできぬ」
オレンジ色の光を放つ神が告げた。
「我は全知全能の神ヨウゲツだった。その神である我を謀った悪しき血を恐れるな。すべての鍵はお前が握っている」
「そして貴方に頼み事があるのです」
「それは何?」
「我等の存在が一つとして人々に認識されるように、そして全知全能の力を取り戻せるように、伝承してくれ」
土下座するような勢いで、頭を下げた小さき神、太陽。
「わたしからもお願いします。このままでは【創魔神】の威光どころか、この世界すらも侵略されてしまいます」
小さき神、美月も頭を下げた。
「僕は君達神の存在を皆に知らしめればいいんだね? なら、本を作ろう。一人一冊ずつ手に取ってもらえるように、神書をつくればいい。僕もこの世界を気に入っている。どうにかなってしまうのならば、止めたい。止める力があるのならば、全力を尽くす」
レオンは胸をどんと叩いて、挑むような顔で言った。
宇宙人はヤルダバオートのような悪人が多いらしい。
しかし特別な力を持つ一族も存在する。
地球も今や侵略されかかっている。
非常にまずい状況だ。
レオンと神の対話が終わり、レオンは指笛でイコロスを呼び戻した。
どこにいても血が繋がっているので、呼び出しが簡単にできる。
「主様、只今到着しました」
聖なる森に邪竜イコロスが降り立った。
「ここは気持ち良いでしょ? 超自然界のパワーを受け取れる。来てくれてありがとう、イコロス」
「はい。身体が女神様に優しく撫でられているようです」
「女神と会ったことあるのかな?」
苦笑いをするレオン。
イコロスは満面の笑みで答えた。
「ありません」
「まあ、いっか。会って来たよ、神に。僕よりも小さな存在だった。だからお使いを頼まれた」
レオンは話を続ける。
「存在を広めて欲しいって。聞かせてあげるね、話を」
「ありがとうございます、主様」
ぺこりと頭を下げたイコロス。
お茶目である。
「本をたくさん作らなきゃ」
レオンはイコロスの背に乗せてもらって、たくさん話をした。
テレパシーを使えば一瞬でわかることだが、テレパシーはあくまで情報を伝えるための手段。
コミュニケーションとは言えない。
だから、これからも血族達と話をする。
コミュニケーションを取って、自分の王国を完成させるのだ。
そしたらきっと、楽しいはずだ。




