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血気盛んな鬼部長  作者: 社容尊悟
第0章 鬼部長誕生

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遠い未来は、戦により混沌と化すだろう

 妖精のように小さい神の正体は、なんと【創魔界】をつくった神、創造神ヨウゲツだった。

 【創魔神】とも呼ばれている。

 それが邪王レオン信仰へとすり替えられ、力を殆ど失ってしまっている状態だと言う。

 だが、誰にも負けない強い王を生み出してしまった神の自業自得である。

 くだらない逆恨みだ。


「我は未来から来た……。だからこそわかることもある。すべてお前が招いた種だったのだ。遠い未来はカオス。血で血を洗う恐ろしき末世が待っている」

 レオンを指差す太陽神。

「わたし達はどうにかそれを止めねばならないと思い、貴方をここへ呼んだのです。聖なる森にて、邪王の力を少しでも抑えるために」

「僕の選択肢が間違っていたってこと? 具体的にどこがどう悪いのか、説明してくれないと困る」

「今から数千年後、お前は戦う。人類と」

「人類と……?」

 レオンは呆気に取られて、鸚鵡返しをした。

「もちろん、貴方は勝利する。だけどその戦争はあまりにも凄惨で、敵味方双方に大打撃を食らうのです。そして貴方は天照から罰を受けるでしょう」

「神王も魔王もあんなに強いのに、戦争が起きる? もしかしたら、その戦争で死ぬかもしれないってこと?」

 レオンは頭の中がぐちゃぐちゃになった。

 出された情報に混乱している。


「戦争を起こしたのは神王。だが主な原因はお前ということだ」

 ぎろりと太陽神に睨みつけられる。

 心当たりはない。

 しかし胸騒ぎがするような気がする。

 目の前の妖精のように小さき神が、嘘を言っているようには感じられない。

 だからこそ、言い知れない恐怖のような感情を覚えてしまう。

「神王が僕のせいで戦争を起こす……? なんで? どうして? 僕は、戦争は好きじゃない。前世の拷問一家のやり方も嫌いだったんだから。何か間違いが起きたんでしょう? なんでそんなことに?」

 レオンは早口でまくし立てる。

 小さき神の言っていることは真実だと思う。

 だが信じ難い。

 歯車が噛み合っていないように感じた。


「詳しいことはわたし達にもわかりかねるのです。断片的な記憶の欠片を見て来ました。わたし達は戦を止めたい。ですが、それは叶わぬことなのです。未来は……いくつかある未来の一つが決定付けられてしまった。わたし達が二柱の存在として分かたれたときから」

 荘厳な物言い。

 聖なる森の空気がピリついた。

 レオンはごくりと唾を呑み込む。

 未来が知りたい。

 だが知ってはいけないような気さえする。

 レオンの迷いを二柱の神は察知したようだ。

「とにかく、お前は今後宇宙人に気を付けねばならない。あれは危険だ。悪である。あれこそが邪悪の化身」

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