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血気盛んな鬼部長  作者: 社容尊悟
第0章 鬼部長誕生

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邪王レオンの紅蓮城

 図書館や美術館もつくって、レオンは紅い城、紅蓮城に向かった。

 邪竜イコロスも入れるほど大きくて広い城だ。

 つくるのが大変だっただろうに。

 鬼族達がせっせと働いてつくり上げた。

 やはりレオンは前世の柵からは解放されないのだろう。

 どこへ行っても鬼族の長だ。

 その鬼族達をまとめ上げるのに、向いている。


「主様、我は何をすれば良いでしょうか」

「特にやることはないけど。何がしたい?」

「では、大海原を駆け巡りたいです」

 目を爛々と輝かせ、邪竜イコロスは語る。

「うーん、調印式が終わってからね。好きなように遊んでいいよ。但し、地形を変化させたり、別の種族と喧嘩したりしないように」

 指を一本立てて、忠告した。

 イコロスは何度も頷いている。

 神王と魔王と交換留学生達も城の中に入って、各々感想を言い合った。

「俺の城よりもでかいではないか。なんだか、力の象徴のようだな」

「ベッドもふかふかだな。羨ましいぞ。オレは罪人ベッドしか扱っていないのでな」

「罪人ベッド……。恐ろしく寝心地が悪そうです。邪王様のお城、キレイです! 赤が映えますね」

「王様って、いいなあ」

 三階建てだが、物凄く広い城に感激している様子の交換留学生達。

 敷地面積およそ一万坪ぐらいだ。


「あの、鬼さん達は呼ばないんですか?」

「調印式のときに呼ぶよ」

「書類をつくれ邪王。俺とお前でサインする」

「うん、わかった」

「オレも立ち会いに行きたい」

「すぐできるから。紙とペンを用意してもらう」

 こめかみをとんと押すと、紙とペンを持って来た鬼の女性が現れる。

 桃色の着物を来た桃色髪と桃色の瞳の鬼族だ。

「お呼びですか、邪王様」

「ありがとう、鬼女きじょ

「恐悦至極に存じます」

 瞳を潤ませて、手を組んで跪いた。

 まるで世界最高の神に出会ったかのような表情で。

 鬼族にとってレオンは神そのものであり、この上なく美形に映るのだ。

 親フィルターのようなもの。

 仕事をしている親は一番カッコイイ。


「なんか、気品のようなものを感じます。邪王様に。何故でしょう?」

「見た目はカワイイ系の鬼っ子なのに、カリスマ性も感じるというか」

「人を惑わすのが邪王だ。妖艶さが色濃く出ているのだろう」

「僕自身はそんなつもりがないことが多いんだけどね。生まれ持った性質って厄介。大昔もそうだった」

「前世のときか」

 魔王が察した。

「そう」

「でも吸血鬼も貴族っぽいですし、育ちの良さが出てくるんですかね?」

 レオンはいざとなれば血も吸うが、普段から人を襲うような真似はしない。

 それが【血鬼】の美学だから。

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