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血気盛んな鬼部長  作者: 社容尊悟
第0章 鬼部長誕生 中編

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邪王レオンと神族の絆


 最初に行ったのは、アルカディア。

 神王はあの音楽祭で起きた惨劇のあと、人口を一千万人に増やした。

 城下町は大賑わいで、人がたくさんいて、空からの眺めは愉快だった。

 地球のように人口八十億人ほどは多すぎると思うので、レオンは自分の国の人口は一億人までにしようと思った。

 多すぎると覚えきれない。

 生み出す責任もきちんと取りたいから。

 レオンはイコロスの背に乗りながら、チラシをばら撒いていく。

 神族達は何が降ってきたのかと驚いている様子。


「ドラゴンライド試乗祭をやるから、来てねー!!」

 レオンは両手を振って、猛アピールする。

 神族とは結構縁があって、仲の良い関係を築けている。

 力の都合上、一番近しいのは魔族のはずだが、レオンが生き物を食べない主義なので神族に好かれるのだ。

 神族は生き物を食べず、天からの恵みに感謝し、毎日の食事を摂っている。

 レオンは神に感謝するという祈祷はしないが、今の自分が在るのはみんなのおかげだと確信している。

 それには、神も含まれている。


「邪王様だ! こんにちはー!!」

「うちのお店、寄って行ってください!」

「邪王様とメドが開発したベッド、気持ちがいいです!」

「これからも発明家として、期待してます!!」

 わーわーと大声で歓迎してくれる神族達。

 レオンもニコニコと笑って、手を振り続ける。

 国境を越える共同開発で、レオンと神族には絆がある。

「またメドと新しい装置つくるから、楽しみにしてて!」

「新しい装置って、どんな?」

「腕時計型瞬間移動装置だよ!」

「へー! どこへでも一瞬で行けるんですね!」

「うん! ドラゴンと会わせて、空の旅か一瞬で移動か、どちらも用途ごとに楽しめるよ!」


 レオンはチラシをばら撒き終わって、神族の皆に挨拶する。

 それからメドを呼んでもらって、アメリアで共同開発を手伝ってもらうことにした。

 久々の再会だ。

「お久しぶりです。邪王様」

 幼い姿のままのメドは、緑の髪を揺らして微笑んだ。

「久しぶり。元気にしてた?」

「はい。変わりなく」

「これから日帝と新興国予定の華国に行く。悪いけど、付き合ってくれるかな」

「悪いだなんて、とんでもないです……! ドラゴンに乗るの、初めてなので、胸がドキドキしています」

「それは良かった。存分にドラゴンライド楽しんでくだされ」

 イコロスが破顔一笑して、メドに話しかけた。

「ドラゴンでの旅は、面白くなりそうです」

「ホント? じゃあ、明日からの試乗もやる?」

「チラシに書いてあったことですね。はい、試してみたいです。おれも神王様の許しを得て、旅に出てみたいので」

「これから短い旅をするようなものだけどね」

 レオンはフフと可愛らしく笑って、メドを連れて日帝に向かった。

 魔王はあれから学校を千校ほど増やし、人口を一億人に突破させた。

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