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血気盛んな鬼部長  作者: 社容尊悟
第0章 鬼部長誕生 中編

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林からの応援要請


 レオンは幼竜達に仕事をさせるため、これから何をするかの説明をした。

 テレパスを使えば、どんな竜にも話が行き渡る。

 明日、ドラゴンライド試乗祭をやって、来場者に気に入ってもらうのだ。

「いろんな人を乗っけるんですね。楽しそうです」

「楽しんでやりたいと思います」

「えー。汗かくの、やだなあ。でも邪王様がそうおっしゃるのなら……」

「うおおおおお! 竜魂が唸るぜぇえええ!!」

「急な話でごめんだけどね。三日間開催する予定なんだ」

 これで移動に徒歩を使う人が減るだろうとレオンは予測する。

 空飛ぶ車をつくってもいいのだが、まずは幼竜で様子見だ。

 彼らにも働くことの楽しさを知ってもらいたいから。

 忙しいことは幸せなことだ。

 暇だと退屈で死にそうになる。

 レオンの肉体は死なないが、心は死ぬ。

 病気みたいなものだ。

 暇が嫌なのは。


「これから他国を回って、チラシを配りに行くよ! 他国に行くのに、今のところパスポートも必要ないからね。自由な世界だよ、【創魔界】は」

 地球だと諸々の手続きが必要になるが、こちらの世界では国境がない。

 正確には、国同士の隔たりがないだけだ。

 国を渡るのに、いちいち関門があると、面倒臭がって来場者数も減るから、つくっていないのだ。

 三王で決めたこと。

 自由に行き来できる国をつくろうと。

 そしたらどんな祭りやイベントも楽しくなるぞと神王が言った。

 レオン達はこの世界をどんどん便利にする。面白くする。

 みんなが笑顔でいられるように。

 面白おかしく生きていく。

 この先に待つ不幸を、このときはまだ感じ取れなかった――。


 大華共和国をつくっている最中の林慈雨から、手伝って欲しいと頼まれた。

 伝令は鳩だ。

 携帯電話などの通信機はまだ使えないので、林は労働で得たお金を使って、サウスアメリアで鳩を買って行ったのだ。

 いずれは携帯電話なども使えるようにしないといけないなとレオンは考える。

 テレパシーで伝えられるので必要性を感じていなかったせいだ。

 人間には必要だろう。

 レオンは林からの手紙を読んで、工事の手伝いに割く人員を鬼族限定にした。

 見た目が人間とあまり変わらないから。

 獣人達は農作物の収穫で忙しい。

 以上の理由で決めた。


 林からの手紙には、英語でこう書かれていた。

『こんにちは、邪王レオンさん。林慈雨です。早速ですが、本題に入らせていただきます。人手が足りません。手伝っていただけませんか? 報酬は今すぐにお支払いできるほど、私の体力は有り余っていません。必ずお支払いしますので、少しだけ待っていただけませんか? 良いお返事、期待しています』

 レオンは手紙を畳んで、すぐに返事を書いた。

『こんにちは、林君。ツケでってことだよね? いいよ。君なら信用できるから、少しぐらい遅くても大丈夫。僕のところからは鬼族を連れて行く。仲良くしてやってね。人間と触れ合うのは初めてだけど、あまり怖がらないで、同じ血の通った種族だと思って欲しい。妖怪だけど、僕も君達と殆ど変わらないよ。言葉もあるし、心もある。契約書を同封するので、それにサインしてね。控えをあとで渡すから。あ、それと僕以外の三王、神王と魔王にも頼んだらいいよ。人間の国をつくるのは、一朝一夕とはいかないだろ? じゃあよろしく』

 手紙を認めたレオンは鳩の足に括り付けて、持って行かせた。

 それからチラシを持って、ドラゴン隊を率いて国を出た。

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