表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
血気盛んな鬼部長  作者: 社容尊悟
第0章 鬼部長誕生 中編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

108/198

孫子の生まれ変わり? 林慈雨


 【創魔界(アルケミア)】に帰って来たレオン達。

 今はノースアメリアの紅蓮城の大広間にいる。

 今回は交換留学ではなく、移住計画に変わった。

 貧民だが良識はあるらしい移住予定者達。

 二人の男女だけが貧民ではなく、きちんとした教育を施された人間だ。

 貧民達は言語に難があるので、コミュニケーションに苦労した。

 レオンは言語理解の邪法を行使。

 すると、一瞬で言語を理解してくれて大助かりだった。

 邪法万歳と心の中で感動するレオン。


 孫子の生まれ変わりと称される、眼鏡をかけた、如何にも賢そうな黒髪黒目の中国人男子、林慈雨が、国づくりについてレオンに相談する。

「初めて来ましたが、こんな世界があったんですね。戦争は起きますか? どんなときも万全に備えておきたいです。それから私達は人間ですが、貴方がたと違うところなども教えていただきたいです。礼儀や文化なども」

 眼鏡をくいっと押し上げて、冷静に質問してくる。

「ここはできてから数百年程度の短い歴史しか持たない。僕の年齢イコールこの世界の歴史だよ。戦争は遠い未来に必ず起こると神に言われている。今すぐじゃないけど……。僕らには天敵がいるんだ。神王はそうじゃないかもしれない。聖力っていう、特殊なエネルギーを持った宇宙人」

「宇宙人……? グレイとかですか」

「さあ。見た目ではわかりづらい。人間に化けられるそうだから。僕も人間に化けられれば便利なんだけどね」

「そうですか……。鬼、なんですよね? 人を食べたりするんですか?」

「とんでもない! 人を食べることはしないよ。血をもらうことはあるけど。僕は【血鬼】。【赤鬼(しゃっき)】とも呼ばれている。人の血をもらうと身体能力が向上するから、【血鬼】。血を操ることもできる。吸血鬼とは違う」

「へぇ……。怖くない鬼もいるんですね」

「怖くないは余計だよ」


 妖怪の中で最上位種とされている鬼。

 その鬼達を束ねるのがレオンだ。

「人間と違うところとか、文化やマナーについても訊いていたね。一番ビックリするところは、排泄機能がないところかな。【創魔界】の生物はみんなそう。僕は邪王だから、食べ物を摂取すれば邪力というエネルギーに変わる。飲んだ血も同様。食事をしてもトイレをすることがない生き物なんて、ここで生まれた生き物以外いないんじゃないかな? あれ、蚊はトイレしないんだっけ?」

「蚊は専門外なので、わからず……。そうなんですね。まるでアイドルみたいですね」

「アイドル……。君の言っているアイドルは人間でしょう? トイレしないの妄想は流石にやばいんじゃないの?」

「一部のドルオタは本気でそう思っています」

「そう……なんだ。で、文化やマナーだけど、特に変わったことはないよ。生き物を食べることを禁じているから、ちょっと窮屈かもしれないけどね。けど、魚を食べないとDHAが摂れないか。栄養不足はサプリメントで補ってもらうしかないね。生物や環境、それと術が特殊なだけで、あとは地球とあまり変わらないかな」

 移動手段がドラゴンなのは、異世界だからということで、大事なところを省いた。

 林慈雨はへぇーと感心する。


「そういえば、自己紹介がまだでしたね。林慈雨です。宜しくお願いします、邪王レオンさん。林でいいですよ」

 林慈雨は空に文字を書いて、レオンと握手した。

 林は日本でよく目にする苗字なので、はやしと読むことにした。

「僕の名前は知ってたんだ。ここの世界の通貨はドンだよ。神聖アルカディア帝国っていう国が、最初にあったんだ。中国の歴史には敵わないけど、一番古い国だよ。名前の通り、神聖な国」

「行ってみたいですね」

「トイレはないよ」

「それは困ります」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ