表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
血気盛んな鬼部長  作者: 社容尊悟
第0章 鬼部長誕生

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

104/195

おまけ アメリカに不法入国したじゃんか


 とある日のこと。

 魔王城に集まっていた【創世の三王】は、お茶会を開いていた。

 魔王の側近、巫女のセリカが茶菓子と緑茶を持って来る。

 セリカは魔王と同じ金髪赤目で、セミロングの女性だ。

 魔王の着ている軍服のような服のタイトスカートバージョンを履いている。

 着物を着るときもある。

 ビシッと決まったキャリアウーマンのような雰囲気を醸し出していた。


 円卓テーブルに着いて、三王はトランプをしていた。

「あともう少しでロイヤルストレートフラッシュだったのに……」

「そう簡単にはいかないな」

「邪王ならば、運も操れるだろう?」

「ここまで負けなしだものな。お前は本当に強い。俺も少しくらい勝てる人物だったならば、神族の皆にもっと尊敬されていただろうか」

「神王が負けなしだと、本物の神みたいだね」

「違いない」

「面白そうなお話をされていますね。ですが、私達の神には敵いませんよ。フフ」

 セリカが三王の話に割って入った。


 セリカの言う神とは、魔王のことだ。

 創造神ヨウゲツのことではない。

 創造神が生み出したのが魔王なので、父である魔王の父として崇める対象になりそうなものだが、魔族や悪魔は魔王のみを唯一神として崇める。

 上位存在など無視だ。

 だが魔王と同格の三王には、敬意を払って様付けしている。

 腹の中では、『我らの魔王様一番!』だろうが。


「セリカ。だが貴様の父は、負けまくっているぞ。邪王レオンに」

「いやです! いやです! そんな状況、認めません!!」

 セリカはぶんぶんと首を振る。

 駄々を捏ねるこどものようだ。

「邪王様は運を操れるんですか!! 見せてください!」

「えーと……それはわからない。ただ、負けたくないと思っていたら、勝手に勝っていただけで……僕自身も自分の能力を把握しきれていないところはあるよ」

「とすると、運のいい奴には普通に負けてしまうのか?」

「そうかもしれない」

「アメリカに不法入国したときも、何もなかったものな。邪王というか、三王のオレ達の運がいいのか? その中でも突出して運のいいのが邪王ではないのか? 創造神ヨウゲツのお気に入りだそうだな」

 レオンはハッと気が付いた。

 そういえば、アメリカに行ったときはなんの連絡もせず、空船で大統領の家に押しかけて、魔王が武器を溶かしたのだった。

 よく考えてみれば、怪しさ満点の鬼強三人組だったのに、すんなりと話が通ったのは、何故だったのかと今更だが気がかりだ。


 レオンは前世でアメリカとは縁があるし、故郷だからと忘れていたが、国籍は日本なので本来やっちゃいけないことだったのだ。

 大統領が心の広い人物だからどうにかならなかっただけで、今世も鬼山怜音でいるつもりならば、詫びを入れに行かねばなるまい。

 レオンはキッと魔王を見据えて、口を開く。

「謝りに行くよ」

「何? 今から?」

「詫びを入れるのに、ちょうどいいものがあったんだ。刻紋を彫って、クロノベッドをあげる。それで許してもらおう」

 レオンはグッと拳を握り締めて、宣言した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ