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I'm 田中雅美。
今めちゃ泣きたい。
大量に魔物の体液が溢れてから倒れるという地獄絵図。
急いで逃げたから、あんまり服が汚れずに済んだからいいんだけど。
皆さんにはモザイク処理でお届けしますね。これ小説だけど。
「帽子は落とし物として、拾っておくかあ。」
後で持ち主に返せれば良いんだけど。
返せれないと思いたくないし。
「あ、あとあの子供たちにお礼言わなきゃ。」
という事で引き返す。
居ない。
水は無い。あれはちゃんと持って行ったのね。
でも何かチョー怖い。
再び引き返しまして、先に進む。
魔物の体液で地面がドチャドチャ言うとりますけども。
数分歩いていると、広い場所に着いた。
宝箱もコンプしたし、ストーリーの進み具合としては最高。
ど真ん中に石像がある。
まさか動き出したりは…?
「…」
あ、動いた。終わった。
石像の指が光る。
その瞬間、私はその光に貫かれた。
私は死を覚悟し…
「このクソアマ、ただで死ぬと思うなよこのクソ野郎!」
そう叫び倒し、残りの力で買った包丁を石像の眉間目がけて投げつけた。
綺麗に刺さった。
その姿を無事拝み、私は意識を失った。